2003/08/29掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ジャズ界きってのやさくれ街道、ぽっちゃりとしたベイビーフェイス、クリリと優しい瞳をあえてサングラスで隠すナイーブでシャイなあんちくしょう・・・。過ぎ行く夏にお馴染みこの人、そう、今年も
ハリー・アレンの季節がやってまいりました!
今年の5月に恒例のジャズボッサシリーズ5作目
『サマーサンバ』(写真)をリリースしたばかりですが、あきらめの夏に最後のそよ風、早くも10月22日にニュー・アルバム
『ジャスト・ユー,ジャスト・ミー』(BVCJ-34027\2,835(税込))をリリースします! このタイトルを聞いてピンと来た方! 貴方もジャズ好きですね!? 本作はギターに
バッキー・ピザレリが参加しているのです。となると、いつものイージー・リスニング路線ではないの?と肩を落とすファンもいるかもしれませんが、その通り! 今度のアレンはちょっと違いますよ。 まず名義は“ハリー・アレン・オールスター・クインテット・フィーチャリング・スコット・ハミルトン”となっています。そう、何と2管!
スコット・ハミルトンと言えば、
エディ・ヒギンズとの共演も記憶に新しい、日本人にもハリー・アレン同様に人気の高いサックス奏者でありますが、この2人をフロントに、バックをバッキー・ピザレリ、
ジェイク・ハナといった名手を招いて、いよいよ本気のジャズを聴かそうといった試みでしょうな。
寺島靖国氏が「ジョン・コルトレーンよりもハリー・アレンが好きだ!」と公言して、堅物派から「アンタの耳はタコだ。あんなのジャズじゃないやい!」と攻撃されてしまうハリー・アレン・・・。「ただのイージー・リスニングじゃないか!プンスカッ!」と鼻息を荒くしてる人がたくさんいますが、思うにハリーの優しいキャラクター・イメージのせいではないでしょうかね? だからみなさん、今度のアルバム、じっくり聴いてごらんなさいな。ハリー・アレンのサウンドがいかに洗練されていて、いかに天才的なジャズ的フレーズを連発してるか良くわかるはずですから。
<メンバー>
ハリー・アレン(ts)
スコット・ハミルトン(ts)
バッキー・ピザレリ(g)
ジョン・バンチ(p)
ジョン・ウェバー(b)
ジェイク・ハナ(ds)