世界でもっとも多忙な指揮者と言われる
パーヴォ・ヤルヴィの実弟であり、巨匠
ネーメ・ヤルヴィの次男、
クリスチャン・ヤルヴィがソニー・クラシカルより連続でアルバムをリリース。6月に発売された
『オルフ:カルミナ・ブラーナ』(SICC-30118)に続き、7月24日には
『ペルト:スターバト・マーテル』(SICC-10189 税込2940円)が発売されます。
今作は、ヤルヴィ一家と深い親交のあるエストニアの作曲家、
アルヴォ・ペルトの75歳を記念して録音されたアルバム。クリスチャンの父ネーメ・ヤルヴィは、かつてエストニア放送のオーケストラの指揮者をしており、そこで同局のエンジニアだったペルトと出会いました。1980年に2人がエストニアを離れてからも友好関係は途切れることなく、今やネーメのみならず、2人の息子パーヴォとクリスチャンも、ペルト作品のエキスパートとなっています。
今回クリスチャンが指揮するのは、
ベルリン放送交響楽団と
RIAS室内合唱団。ペルトの代表作である『スターバト・マーテル』のほかに、作曲家としてのペルトの転換期に書かれ、ネーメに献呈された交響曲第3番、それにモナコ王室からの委嘱による聖歌「カンティク・デ・ドゥグレ」も収録されています。
とくに『スターバト・マーテル』は、クリスチャンの委嘱で2008年に混声合唱と弦楽オーケストラのために編曲されたヴァージョンの世界初録音。いずれも2009年2月にベルリンで作曲者監修のもとに収録され、その静謐で瞑想的な響きをSA-CDハイブリッドによるDSDサウンドで心ゆくまで堪能することができます。
■2013年7月24日(水)発売
クリスチャン・ヤルヴィ
『ペルト:スターバト・マーテル』SICC-10189 税込2940円 / SA-CDハイブリッド仕様
[収録曲]
ペルト:
01. スターバト・マーテル〜混声合唱と弦楽のための
02. 交響曲第3番
03. カンティク・デ・ドゥグレ(詩篇第121番による)〜混声合唱と管弦楽のための
[演奏者]
クリスチャン・ヤルヴィ指揮
ベルリン放送交響楽団
RIAS室内合唱団
[録音]
2009年2月1〜4日 ベルリン、ハウス・デス・ルントフンクス、ザール1