2003/09/12掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
何度繰り返し観ても必ず魅入られてしまう、私的ファンタジー映画部門ベスト・ワン!延々と輝きつづける最強の傑作。よく意味はわからずとも、映画館で初めて観たときの衝撃は少しも薄れやしない、薄れやしません!『バロン』!おとぎ話を原作にメーター振り切らんばかりで展開していく突拍子もないストーリー、ビーナス演ずるユマ・サーマンに見とれる暇なくエンディングまでノン・ストップ。ホントたまりません・・・・。『バロン』以前にも『バンデッドQ』、そして『フィッシャー・キング』『12モンキーズ』『ラスベガスをやっつけろ』と強烈ゲット・イル!な作品を撮り続けている
テリー・ギリアム監督、まことにあっぱれなお方で。
モンティ・パイソン・ファミリーの一員としてアニメ制作からスタートし、今や色んな意味で大監督となったギリアムさん。過去の作品も次々とDVD化されているのは非常に嬉しいのですが・・・アレを忘れてやいませんか?そうです、あの名作も嬉しいDVD化が遂に決定しましたよ!1985年のブラックSF超大作
『未来世紀ブラジル』(PIBF-1544 \3,800(税抜))!11月21日に“スペシャル・エディション”として帰ってきます!特典映像にはメイキングドキュメンタリー“WHAT IS BRAZIL?”(約29分)が収録される他、オリジナル版予告篇/ピクチャーレーベル/デジパックなどの豪華仕様予定。鼻息もフガフガ荒くなる興奮のDVD化!これは買わなきゃ嘘でしょう。必携必須は当たり前、歴史に名を残す逸品を今再び。
コンピュータに管理される近未来、ふとしたことから事件に巻き込まれていく主人公・・・なんて書くといたって普通ですが、やたら陽気な音楽(写真はサウンドトラック)をバックに薄ら気味悪い登場人物/街で繰り広げられる夢と現実入り混じったオモシロさ!胃もたれしそうな後味、クセになるほどサイバー・パンク!凄いです。観たことのない人はぜひ一度、観たことある人はもう一度。整形母さんの顔面崩壊ぶり、ピンチに現れる
ロバート・デ・ニーロのスマートなヒーローぶりも再確認しときましょう。
そういえば、今年5月に公開された『ロスト・イン・ラ・マンチャ』で克明につづられているように、ジョニー・デップ/ヴァネッサ・パラディ/ジャン・ロシュフォールのキャストを迎えて制作中だった新作『ドン・キホーテ』が奇跡的な経緯を経て頓挫しましたが、こちら『未来世紀〜』も公開されるまで色々なご苦労があったようで。気になる方は『バトル・オブ・ブラジル』もご一緒にどうぞ。