2003/09/17掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
当欄でも
以前に発売決定を報じたことがあるように、2002年3月より日本でも発売が始まった、コピー防止対策が施されたCD(コピーコントロールCD)。まだ最初の発売から1年半ぐらいしか経っていないのに、とてもそうは感じさせないほど、更なる広がりを見せ続けているCCCDでありますが、これはなにも日本だけでなく、海外でも同様で、ヨーロッパでは日本と同じようにCCCDのマークが作られるなど、その広がりはもはや世界規模。ただし、そんななか、未だCCCDの発売されていない国であったのが、訴訟の国“アメリカ”。消費者の反発、各種コンピュータや家電との互換性問題に対する懸念など、「いやいや、待てよ。それはアメリカだけの問題か?」とツッコミを入れたくなるような理由で、今まで導入が見送られてきたそうなのですが、どうやら、それもついに崩れ去る時が来たようです。
今までプロモーション用にコピー管理機能を備えたCDが配られたことがあったそうですが、海外メディアが先日報じたところによれば、ついにアメリカでもコピー管理機能を備えたCDを、世界5大メジャー・レーベルのBMGがリリースすることになった模様。
なんでも、今回、同社が導入したのは、自身では各曲につき3回までCDに書き込み可能なうえ、内蔵されている他のユーザーと共有できるリンクにより、同アルバム収録曲を他のユーザーでも10日間のみダウンロード利用可能とするという機能が備わったCCCDだそうで、日本で数多く導入されている方式とはかなり違って、どちらかと言うと、ソニーのレーベルゲートCD方式に近そうなものとなる模様です。そうそう、違うと言えば、通常のオーディオ・ファイルに加えて収録されるコンピューター対応ファイルに、今まで無視され続けていたMacが対応している点も、違うといえば違う点といえます。ただ、そうは言っても、結局のところはCCCDなわけで、「太りすぎたのはマックのせい」などという訴えを起こすような国ですから、きっとなんらかの訴えが起こるのも時間の問題かも? 個人的には、あのマイケル・ムーア(写真は同監督の最新作
『ボウリング・フォー・コロンバイン デラックス版』のDVD)に次回作で、この問題を取り上げて欲しいです。