2003/10/09掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
クラシックCD愛好家のみなさん。突然ですが、輸入盤って買ってますか? なにしろ
ケント・ナガノがPentaToneで、
フランス・ブリュッヘンがGlossaでCD制作するご時世です。クラシックのCDコレクターにとって、輸入盤チェックは今や必須!
そこで、前後1ヶ月程の間に輸入盤リリースされるクラシックCDから、注目盤を毎週数点ずつをこのNews欄にて紹介してゆくことにしました。では、行ってみましょう!
(輸入盤のため、価格は全てオープン価格です。)
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ビゼー:歌劇「カルメン」(オペラ・コミック版, 全曲・2枚組)
〔演〕アラン・ロンバール四季 ボルドー=アキテーヌ国立o.、ボルドー大劇場cho.
ベアトリス・ウリア・モンゾン(Ms) 他
(※)ASTREEから出ていた名盤が廉価再発売。レチタティーヴォの代わりにフランス語の対話が使われた初演時の版を使用しての録音なのも貴重。(フランス・NAIVE V-4964)
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ジャック・ティボーの芸術(4枚組)
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番・第5番
ショーソン:詩曲/ヴァイオリン, ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール
ラロ:スペイン交響曲
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ第3番
他、シマノフスキ、パラディエス、ヴィターリ、サン=サーンス、バッハ、ロード、フォーレ、マルシック、アルベニスなどの小品
〔演〕ジャック・ティボー(vn)
タッソ・ヤノプーロ、ヘズス=マリア・サンローマ、ハロルド・クラクストン他(p)
シャルル・ミュンシュ, ポール・パレー, ウジェーヌ・ビゴ, アタウルフォ・アルヘンタ他
(※)録音は1922〜51年。1951年録音のラロ「スペイン交響曲」はアルヘンタ=スペイン響との共演!(フランス・CASCAVELLE VEL-3068)
●マルグリット・ロンの芸術(4枚組)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番/ピアノ四重奏曲第2番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番・第5番「皇帝」
ダンディ:フランス山人の歌による交響曲
ミヨー:ピアノ協奏曲第1番
フォーレ、ショパン、ドビュッシーらの独奏のための小品 他
〔演〕マルグリット・ロン(p)
フィリップ・ゴーベール, ダリウス・ミヨー, ペドロ・デ・フレイタス・ブランコ, シャルル・ミュンシュ, フェリックス・ワインガルトナー 他
(※)録音は1929〜44年。20世紀前半を代表するフランスの大ピアニストの演奏を4枚組で堪能したい。(フランス・CASCAVELLE VEL-3067)
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アリアーガ:弦楽四重奏曲第1番・第2番・第3番
〔演〕カザルス弦楽四重奏団
(※)1997年マドリードで結成された, メンバー平均年齢20代半ばという新進気鋭の弦楽四重奏団。アリアーガは19歳で夭逝したスペインの作曲家(1797〜1826)、弦楽四重奏曲はどれも非常に充実した作品。(フランス・harmonia mundi france HMI-987038)
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マーラー:交響曲第4番(シュタイン編曲による室内アンサンブル版)
さすらう若者の歌(シェーンベルク編曲による室内アンサンブル伴奏版)
〔演〕ケネス・スロウィク/スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズ、サンタフェ・プロ・ムジカ
クリスティーヌ・ブランディス(S) スーザン・プラッツ(Ms)
(※)ビルスマとの共演で知られるスロウィクらによる、20世紀初頭の演奏事情を反映させたアプローチに注目したい。(アメリカ・DORIAN DOR-90315)
●ヴィオラを弾く
ヒンデミット〜アマール・ヒンデミット四重奏団録音集
モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番
バルトーク:弦楽四重奏曲第2番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」
〔演〕アマール・ヒンデミット四重奏団
(※)作曲家ヒンデミットがヴィオラ奏者として参加! 1926年録音、初CD化。(アメリカ・ARBITER ARB-139)
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ペルゴレージ:スターバト・マーテル/サルヴェ・レジーナ
〔演〕ルネ・クレマンシック指揮 クレマンシック・コンソート(古楽器使用)
ミーケ・ファン・デル・スライス(S)、ジェラール・レーヌ(C−T)
ファビオ・ビオンディ、ヒロ・クロサキ(vn)他
(※)ACCORDレーベル2003〜4年度カタログ付き。レーヌ、ビオンディ、クロサキ……1980年代の、今や奇跡ともいえる大物が一同に会した録音。(フランス・ACCORD 464-2362)
どうでしょう? 輸入盤に親しんでいる方、あまり買わない方も、わくわくしてきませんか? 今後も定期的にご紹介していくつもりなので、ご期待下さいね。