2003/10/09掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
大友克洋監督の『スチームボーイ』や、
押井守監督の『イノセンス』(『攻殻機動隊』の続編!)など、世界を震撼させるのはまず疑いない作品の公開も徐々に近くなり、また『マトリックス』や『キル・ビル』などの例を見るまでもなく、今や映画の本場ハリウッドにおいても切っても切れない関係にあると言える、“ジャパニメーション”。そんな世界が注目している日本発のアニメーションにおいて内外を含め数多くの賞を獲得し、またあのドリームワークスによる全米公開も間近に迫ってきた名作『千年女優』を生み出した若き天才クリイター、
今敏(こんさとし)監督が新たに送り出す最新劇場作品『東京ゴッドファーザーズ』が、11月8日より順次全国劇場にてロードショーされます。
“ホームレス”の3人を主人公にした心温まるストーリーや、あの『アニマトリックス』も手掛けた世界が注目する日本のアニメーション制作プロダクション“マッドハウス”による、従来のアニメーションを超えた映像世界にももちろん注目な今作なのですが、ただ、こと音楽人に関しては、今作の音楽監督を担当しているのが、あの
ムーンライダーズの
鈴木慶一だということにも注目をして戴きたいところ。たしかに、過去にも、
北野武監督の『座頭市』やゲーム・ソフト『MOTHER』(写真は最近復刻されたサントラ)の音楽を担当するなどしてきた彼ではありますが、なんと、今映画に関しては、彼だけにとどまらず、ムーンライダーズのメンバーまでもが全面的に参加しているというので、これはかなり画期的なことと言えるでしょう。しかも、映画のエンディング・テーマである「No.9」なる曲は、あのべートーベンの第九「歓喜の歌」に鈴木慶一がオリジナルの歌詞を付け、それをムーンライダーズがアレンジ・演奏したという、久々の“ムーンライダーズ”名義にてレコーディングした楽曲となっているので、かなり注目! このように、音楽もけっして見逃すことの出来ない映画ですので、サントラのリリースはもちろんアリ。上記の楽曲も収録され、JOY RIDE recordsより11月7日に発売される予定です。
(JOY-0008\3,000(税込)) なお、今なら
ムーンライダーズの公式HPにて、同サントラの先行予約を受け付けており、予約した方の中から抽選で30名様に鈴木慶一のサイン入りCDをプレゼントする計画もあるとのこと。彼らの熱心なファンの方はこのチャンスを逃すことなかれ!