エリック・クラプトン、ジミー・ペイジとともに“世界三大ギタリスト”の一人と呼ばれるジェフ・ベック（Jeff Beck）。その初来日公演を記録した名盤、ベック・ボガート＆アピス『ライヴ・イン・ジャパン』が、このたび40周年記念盤となって「ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル」より10月23日（水）に発売。この記念盤は、音や封入物のこだわり具合のみならず、これまでのリイシュー作品にはない“次世代紙ジャケ”とも言える仕様になっているとか！

　そのパッケージは、アナログ・レコード世代には懐かしい7inchアナログ・シングル・サイズとなっており、もちろん、オリジナル・アナログLPを忠実に復刻したパッケージ・デザインに。CDディスクは7inchの黒い円盤状の台紙に固定されて内袋に収められており、一見するとアナログ盤のように見える気の効いたギミックも！ また、アナログLPの初版発売時に付けられていた帯も復刻と、“アナログで発売された名盤のパッケージの魅力を、現代においていかにして最大限引き出すか”に注力してソニー・ミュージックが新たに企画したのが、この“次世代紙ジャケ”。

　音に関しても、73年の実際のライヴ・レコーディングとミックスを手掛けた鈴木智雄が最新技術を投入、オリジナル・アナログ・マスターから改めて入念にリマスタリング。40年前の技術では到達できなかったレベルで、オリジナル・テープに記録された名演のサウンドを最大限に引き出すことに成功！

　40年間手を加えられることがなかった“収録曲順”は、今回初めて実際のセット・リスト（5月19日・大阪公演）に準じたものとなり、ライヴ本編（10曲）をDISC.1で一気に聴くことができるように（アンコールはDISC.2に収録）。ディスクは高品質な「Blu-spec CD2」仕様となっており、通常のCDプレイヤーで再生可能です。

　また、40周年記念ブックレット（44ページ）は、ライヴ盤を企画したCBS・ソニー（当時）のディレクター・高橋裕二と、エンジニア・鈴木智雄の対談によって明かされた当時の秘話、鈴木によるDSDリマスター解説、本作のために届けられたティム・ボガート、カーマイン・アピスからの最新コメント、バンドを招聘したユニバーサル・オリエント・プロモーションが交わしたジャパン・ツアーの契約書、ステージ・プラン図面、来日時に『MUSIC LIFE』誌が行なった表紙撮影、インタビュー、ライヴ・レポート掲載号（73年7月号）をカラー複写、秘蔵写真、オリジナルLP（73年）と再発CD（05 / 06年）に掲載された全ライナーノーツ、オリジナル・アナログ・テープの写真などが収められ、まさに若かりし頃のジェフ・ベックの貴重な資料満載の見応え・読み応えのあるブックレットとなっています！

　さらに、本作には、初来日公演時に販売された貴重なツアー・パンフ（20ページ）が40年ぶりにリサイズ復刻、オリジナルLPの初版に封入されていたポスターもリサイズ復刻され、パッケージに封入！と、徹底したこだわりが嬉しすぎる、ベック・ボガート＆アピス『ライヴ・イン・ジャパン』40周年記念盤。YouTubeではその内容を伝える動画も公開されていますので、チェックしてみましょう！