2013/10/28掲載(Last Update:16/05/06 10:42)
今や世界中の音楽ファンをとりこにしている〈SMTOWN LIVE〉。2012年の春にL.Aからスタートした3度目のワールドツアーも昨年夏の日本公演を経てソウル、ジャカルタ、シンガポール、バンコク、北京など世界各地で開催。この秋、約1年2ヶ月ぶりに、もはやホームグラウンドと言っても過言ではない東京ドームに戻ってきた。動員したオーディエンスは、10月26日、27日の2日間で計10万人。超満員の客席が終始熱気に包まれるライヴとなったのだ。
トップバッターは
J-Min。彼女のパワフルな歌声で、まず5万人の心をつかむと、続く天上智喜はビートの効いたダンスチューンでオーディエンスの視線をクギ付けに。そして、ガーリーとマニッシュをミックスした独特の個性を持つ
f(x)がステージに姿を見せると東京ドームのテンションが一気にアップ! ダンスチューン「Danger」と
「Electric Shock」で客席を熱く盛り上げた。
その後もバラードとダンスチューンというギャップのある2曲を披露した
KANGTAやエネルギッシュでスケールの大きなパフォーマンスを見せた
EXO。ときにキュートにときに妖艶にといった具合にガールズグループならではの魅力を存分に発揮した
少女時代など、次々とトップアーティストが登場。SMTOWN LIVEに参加しているアーティストたちは、誰もが本当に個性的。だから、オーディエンスも一瞬も飽きることがないのだ。しかも、そんな個性あふれるアーティスト同士がユニットを組んで、このライブ限定のステージを展開するというのがSMTOWN LIVEの見どころのひとつ。東京ドームに詰めかけた5万人が、今年は一体どんなコラボレーションが見られるのだろう? とワクワクしている様子が見て取れた。
今回そのコラボを最初に見せてくれたのは、少女時代の
TIFFANYと
SUPER JUNIOR-MのHENRY。HENRYが弾くピアノに合わせ一緒にドラマチックなバラード「Almost is Never Enough」を歌い上げたのだ。2人の圧巻の歌唱力に5万人がうっとり。感動の歓声が沸き上がった。対照的に東京ドーム中を満面の笑顔にしてしまったのが、
東方神起の
CHANGMINとSUPER JUNIORの
KYUHYUNによる「いちご」。カッコイイ2人が身につけていたのは、なんといちごのかぶりもの! そのおちゃめな姿でコミカルなダンスを踊るとオーディエンスは「かわいい!」と大喜び。CHANGMINとKYUHYUNもノリノリでパフォーマンスし、
エンターテイナーぶりを見せてくれた。
それ以外にも手をつないで歩く2人に客席から悲鳴のような歓声が上がったKYUHYUN&SEOHYUN(少女時代)のデュエット「Beautiful」や各グループで
ラップを担当しているAMBER(f(x))、KEY(
SHINee)、KRIS(EXO)によるヒップホップ・ナンバー「Like aG6」。YUNHO(東方神起)、
DONGHAE・
EUNHYUK(SUPER JUNIOR)、TAEMIN(SHINee)、KAI・LAY(EXO)、
HYOYEON(少女時代)という、なんとも豪華なメンバ
ーによるスピード感あふれるダンスチューン「Spectrum」など様々なコラボが実現。ライヴ後半にもTAO(EXO)、
JONGHYUN・TAEMIN(SHINee)、J-Minという組み合わせでヘビーなロックチューン「Internet War」をパフォーマンスするなど、どれも見応えあるものばかり。SMTOWN LIVEでしか見られないスペシャルなステージを5万人が堪能していたのだ。
もちろん、各アーティスト単独のパフォーマンスにも客席は熱狂。SHINeeが、この夏、日本を席巻した爽快なナンバー「Boys MEET U」で5万人をヒートアップさせれば、
BoAは10月23日にリリースしたばかりの新曲「Message」を早くも披露。さらにスマッシュヒットを記録した繊細なダンスチューン「Only One」では、EXOのSEHUNを迎えて2人でセクシーなダンスを踊り5万人を酔わせてみせた。
HEECHULが復帰したSUPER JUNIORは、彼らにしかできないパワフルなステージで客席を圧倒。SUPER JUNIOR-Mも含めた幅広いパフォーマンスで、その実力を見せつけたのだ。彼らは12月にニュー・シングルもリリースするとのこと。ますます日本での人気も高まることだろう。
そして、やはり存在感が抜群だったのが東方神起。2人が「呪文‐MIROTIC‐」や「Why?(Keep Your Head Down)」、「ウィーアー!」「OCEAN」といったヒット曲を次々と繰り出すと5万人が大興奮! 東京ドームが彼らのイメージカラーである赤に染め上げられた。ライブのトリも東方神起がつとめ、「Somebody To LOVE」ではオーディエンスが完全に一体化。2人と一緒に歌いながら頭上でペンライトを回し、最高の時間を分かち合ったのだ。
約4時間半にわたったライブのエンディングを飾ったのはSMTOWNのテーマ曲「Hope」。この日出演した全アーティストがステージに上がり、希望にあふれる楽曲を笑顔で歌い上げた。音楽は言語や国境を越えることをいつも感じさせてくれるSMTOWN LIVE。この素晴らしい祭典は、これからも世界中の人々を魅了し続けるに違いない。
文・高橋栄理子