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『キル・ビル』 遂に公開!! 超レアなプレゼントもあります

2003/10/24掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
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 クエンティン・タランティーノが6年の沈黙を破って復活!! LA・沖縄・東京・北京・メキシコと世界各地を舞台に繰り広げられる、圧巻のバイオレンス・アクション「キル・ビル」が10月25日から、丸の内ピカデリー1他全国松竹・東急系にて遂に公開されます。

 ユマ・サーマン演じる女エージェント“ザ・ブライド”が、結婚式当日に元ボスであるビルとその一味によって襲撃を受け、奇跡的に一命を取り留めたブライドがビル一派に対して復讐を誓う、という単純なストーリー構成。しかし、この作品にはストーリーだけでは計ることの出来ない、映画に対する「タランティーノの異常な愛情」と「愛すべき映画達へのオマージュ(コラージュ?)」で溢れています。

 例えば、ユマ・サーマンが身に纏っている黄色のスーツは、ご存じ「死亡遊戯」でブルース・リーが着用していたものをそっくり真似たものでありますし(勿論スニーカーはアシックスのオニツカタイガー!! しかも「キル・ビル」モデル!!!)、ルーシー・リュー演じる日本ヤクザ界の女ボス“オーレン・イシイ”の護衛団である“クレージー88”のメンバーは「レザボア・ドッグス」ばりの黒スーツ着用で、なぜか全員が「グリーン・ホーネット」で有名な“カトーマスク”を装着。さらに刀鍛冶役で出演しているサニー・千葉の役名は「影の軍団」の“服部半蔵”そのままですし(ちなみにオーレン・イシイという役名も「影の軍団」の“お蓮”から取っているとのこと。恐るべしタランティーノ)、クライマックスで流れる曲は梶芽衣子が主演を務めた「修羅雪姫」の主題歌「修羅の花」と、同じく梶芽衣子の「恨み節」(こちらはサントラ未収録)。

 その他にも「仁義なき戦い」、「SF(サムライ・フィクション)」、果ては「柳生一族の陰謀」や、歴史に残る珍作「片腕カンフー 対 空飛ぶギロチン」といった作品まで、多種多様なジャンルの映画からインスピレーションを得たと思われるシーンが満載で、映画マニアは思わずニヤリとしてしまうことでしょう。

 とはいえ、単にオタク趣味だけで終わらないのがタランティーノの天才たる所以。全編を通して繰り広げられる圧倒的な暴力描写、「ヤッヂマイナァァァ!!」に代表されるルーシー・リューの流暢な(?)日本語、深作欣二監督の“バトル・ロワイヤル”でタランティーノの目に留まった栗山千明演じる“ゴーゴー夕張”が振り回すヘンテコな武器、日本刀を用いた迫力溢れる対決シーン(殺陣指導はサニー・千葉)等々、マニア以外の方でも大いに楽しめる作品となっています。

 タランティーノ映画のもう一つの魅力といえば、映画を彩る絶妙な選曲でしょう。これまでもジョージ・ベイカーやボビー・ウーマックの曲を使用し、そのビミョーなセンスを存分に発揮してきましたが、今回も期待通りの内容となっています。

 オープニングで使用されるナンシー・ウィルソンの66年の作品「バン・バン」に始まり、作品中で何度と無く使用されるクインシー・ジョーンズの「鬼警部アイアンサイド」テーマ曲(我が国では「ウイークエンダー」のテーマとして有名)。そして、前述した「修羅の花」や布袋寅泰のギターが唸る「新・仁義無き戦いのテーマ」と、わけが分からなくなるようなラインナップをズラリ揃えたサントラ。こちらも要チェックです。

 そうそう、サントラには未収録ながら、劇中で流れる曲の中には、岩井俊二監督作品「リリィ・シュシュのすべて」からの引用曲もありました。ホント、タランティーノ監督の頭の中には一体どれだけの映画が詰まっているのでしょうか?

 全米公開された最初の週末に、配給元のミラマックスが劇場で行った出口調査によると、何と9割以上の観客が続編を見たいと回答した「キル・ビル」。タランティーノファンの方はもちろん、そうでない方でも楽しむ事の出来るこの衝(笑かも?)撃的作品、必見です。なお、その続編「キル・ビル Vol.2」は、2004年春に日本公開が予定されています。

 さて、この「キル・ビル」の公開を記念して、皆様に素敵で超レアなプレゼントのお知らせです。ユマ・サーマンが跨るバイク付きの携帯ストラップとマスコミ用パンフレット(写真右下)をセットで、抽選で5名様にプレゼントします! 応募方法は下記の通り。


【応募方法】
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 締め切りは、10/30(木)。多数のご応募をお待ちしております! なお、当選発表は発送をもって代えさせていただきますので、当選についてのお問い合わせはご遠慮下さい。

*10/31をもちましてご応募は締め切らせて頂きました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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