佐野元春 2003/11/04掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
4年・・・・。長かったぞ、4年間は。思えば、現在の
佐野元春の最新アルバムは、1999年発表の
『Stones and Eggs』(ESCB-2022)。14年間をともにしたTHE HEARTLANDを解散、新バンド(THE HOBO KING BAND)を結成して製作された96年の
『フルーツ』でさえ、その前の
『THE CIRCLE』から3年弱のインターバル。4年間は長い、長すぎる・・・・(涙)。
オリンピックと同様の期間を経て、12月17日にようやく新曲がリリースされることに相成りました。タイトルは
「君の魂 大事な魂 - Sail On」(ESCL-2334 \971(税抜))。この曲の正体、4年間をじーっと待ちつづけたファンなら、副題を見てわかるはず。2001年にアルバムなしで敢行されたライヴ・ツアー“Rock & Soul Review”で初お目見えしたあの曲、「セイル・オン(仮)」が、シングル・リリースされるわけです。
言い忘れました。4年間、オリジナル・タイトルのリリースこそありませんでしたが、佐野元春はただボーッとしていたわけではないのです。2001年6月には“Rock & Soul Review Tour”、同年9月にはポエトリー・リーディング・ライヴ“In motion 2001〜植民地の夜は更けて”を開催。そのライヴDVD、ライヴCDのリリースを経て、2002年には初のファンクラブ限定ツアー“mofa presents Plug & Play '02”を行ない、そのライヴDVDも発売。2003年5月には、2年ぶりの全国ツアー“THE MILK JAM TOUR '03”でアグレッシヴな演奏を聴かせてくれました。
そのほか、デビュー20周年記念版『The 20th Anniversary Edition』や『SOMEDAY COLLECTORS EDITON』のリリースをはさみながらの4年間でした。
でもね、ファンはね、オリジナル・タイトルを待ち望んでおりました。3連のシャッフル・ビートに乗せてつづられる、21世紀の佐野元春。「君の魂 大事な魂 - Sail On」では20年のキャリアのうち、どこにもあてはまらない、新しい佐野元春を聴くことができます。
カップリングは、これまた“Rock & Soul Review”で初披露された「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」の最新アレンジ・バージョンをスタジオ録音したもの。猛々しいホーンから幕を明けたオリジナル・バージョンとは異なる、しっとりじっくりなオトナのアレンジを堪能できます。
公式HPでは、ニュー・アルバムのリリースは来年3月を予定しているとのこと。ついに、ついに動き出すんですねえ(涙)。