これが出るのを映画ファンは待っていました！　2004年2月6日に発売されます、大幅なクオリティーアップで鮮烈に蘇る『男たちの挽歌』シリーズ4作品をまとめた豪華ボックスセット『男たちの晩歌 DVD-BOX』(PIBF-1560 \15,960(税込))！　言わずと知れたジョン・ウー監督による香港時代の人気シリーズで、レンタルビデオのVHSをテープが擦り切れるまで見たファンにとって、何と嬉しいニュースでしょう！　映画『キル・ビル』が大ヒット中のクエンティン・タランティーノ監督がリスペクトした事も手伝って、世界中で熱心なジョン・ウー信奉者を生む事になった“香港ノワール”の金字塔。番外編も多く、ビデオにつけられた紛らわしい邦題によって初心者にはわかりにくいシリーズなんですが、今回収録されるのは、

『男たちの挽歌』　(原題「英雄本色」)
『男たちの挽歌II』　(原題「英雄本色II」)
『アゲイン／男たちの挽歌III』　(原題「英雄本色III 夕陽之歌」)
『狼／男たちの挽歌・最終章』　（原題「喋地雙雄」）

の4篇で、まずは正統派な納得のラインナップに安心！　カンフー映画しか語られる事の無かった香港映画界に新たなジャンルをもたらした記念碑的作品の第1作『男たちの挽歌』は、今は帰らぬ人となった美形俳優、故・レスリー・チャンの若く初々しい姿が必見！　チョウ・ユンファのサングラス＆爪楊枝＆2丁拳銃(写真)のスタイルもここで確立。

　シリーズ第2作目の『男たちの挽歌II』は、ジョン・ウー監督の魅力がわかりやすく詰まった傑作。前作で死んだはずのチョウ・ユンファが、双子の弟として再登場する、やや苦しい設定も何のその！　2丁拳銃＋日本刀で、映画のカタルシスとは何たるかを教えてくれます。

　注意したいのは『アゲイン／男たちの挽歌III』。これは監督がジョン・ウーでは無く、ツイ・ハークで、舞台はベトナムなんですが、物語的には続編です。お馴染みのキャラクターに加え、我らが時任三郎（好演！）まで登場！　やはり監督はジョン・ウーでなければ、と思わせるものの、ツイ・ハークならではの無茶なアクションの連続はマニアから再評価される向きもあります。

　そして、何と言ってもジョン・ウーの最高傑作はコレです！『狼／男たちの挽歌・最終章』！！　チョウ・ユンファが出るものの、シリーズとは全く関係の無い別物の映画ですが、鳩良し、友情良し、2丁拳銃良し、スローモーション良しの3.3.7拍子揃った、まさにジョン・ウー・ワールドがこれでもかと味わえる大傑作。徹底的な様式美に貫かれた高貴な作品で、悲しい宿命を背負った殺し屋ジェフリーを演じたチョウ・ユンファがカッコイイの一言！　弾切れ知らずの拳銃で、鳩と薬莢が飛び交う壮絶なガンファイトに赴くユンファに興奮し、愛と友情の深さに男泣きする事必至！

　なお映像特典は予告編集、スペシャル・インタビュー(出演者未定)、フォトギャラリー、プロダクション・ノートなど。　
　もし、DVD-BOXの第2弾が出るのなら、國村隼が出演した隠れ名作『ハード・ボイルド／新・男たちの挽歌』(未DVD化)の収録をぜひお願いします！！