2003/11/20掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
クラシックのCDコレクターにとって、今やチェックが必須ともいえる輸入盤の世界。前後1ヶ月程の間に輸入盤にてリリースされるクラシックCDから注目盤を数点ずつご紹介――
前回から間があいてしまいましたが――第3弾です。
今回は歴史的録音ものに面白いものが多いようですので、そのへんに絞ってみました。
(輸入盤のため、価格は全てオープン価格です。)
■シューマン:交響曲第4番/ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
〔演〕
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ルツェルン祝祭管弦楽団 ユーディ・メニューイン(vn)(録音:1948〜53年)
※96年にフランスのフルトヴェングラー協会からひっそりと発売された1953年録音“ルツェルンのエロイカ”、ついに国際流通市場に登場!
■レオ・ボルヒャルト
チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲/幻想序曲「ロミオとジュリエット」
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
グラズノフ:交響詩「ステンカ・ラージン」
〔演〕レオ・ボルヒャルト指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1934〜35年(くるみ割り人形), 1945年(他)
(フランス・TAHRA TAH-520)
※大戦中はレジスタンスとして活動、1945年のドイツ降伏後にベルリン・フィルを指揮して楽団に復帰するも僅か3ヵ月後に米兵の誤射で逝った大指揮者の貴重な録音。グラズノフは“フルトヴェングラー指揮”としてリリースされたことも。
■王立コンセルトヘボウ管弦楽団 集大成 Vol.2
〜1950〜60年のライヴ放送録音集(写真・14枚組)
(オランダ・NM 97018)
※第1弾が大きな話題を呼んだオランダのレーベルからのBOXに第2弾が登場。今回も愛好家垂涎の録音がぎっしり詰まってます。たとえば・・・・
レオポルト・ストコフスキー指揮・・・・ブラームス:交響曲第2番/ファリャ:組曲「恋は魔術師」他(録音:1951年)
ラファエル・クーベリック指揮・・・・ドヴォルザーク:交響曲第7番/ブルックナー:交響曲第3番/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(独奏はユリウス・カッチェン)他(録音:1950〜52年)
エドゥアルト・ファン・ベイヌム指揮・・・・マーラー:交響曲第3番/フェルムーレン:交響曲第2番 他(録音:1956〜57年)
ブルーノ・ワルター指揮・・・・モーツァルト:交響曲第40番/R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」他(録音:1952年)
ハンス・ロスバウト指揮・・・・シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲/ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品(録音:1958〜59年)
ピエール・モントゥー指揮・・・・ラヴェル:ダフニスとクロエ/ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(独奏は
ナタン・ミルシテイン)他 (録音:1950〜55年)
他にも
ミトロプーロスの「ツァラトゥストラ」、
クレンペラーの「浄夜」、
セルの「ラ・ヴァルス」など興味深い録音ばかり!
■ブラームス:交響曲第3番/セレナード第2番
〔演〕
ゲオルク・ティントナー/ノヴァスコシアso.
(香港・NAXOS 8.557237)
※NAXOSが放つ2003年の注目シリーズ最新作。ほかにハイドンの交響曲第103番・104番(5品番8.57236)も同時発売。
■チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」/ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」〜前奏曲と愛の死
〔演〕ヴィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリンpo.(録音:1938年10〜11月(チャイコフスキー), 2月11日(ワーグナー), ベルリン)
(香港・NAXOS 8.110865)
※NAXOS HISTORICAL、ついにフルトヴェングラー登場! マーク・オバート=ソーン氏による、米ビクター“ゴールド”シェラック、英HMV(チャイコフスキー)、仏グラモフォン(ワーグナー)の状態のよいSP盤からの復刻。
「悲愴」といえば、TESTAMENTからも近日カンテッリ/フィルハーモニア管の1951年録音が登場します。
■
ジョン・バルビローリ(2枚組)
ロッシーニ:小ミサ・ソレムニス/ヴェルディ、グノー、サン=サーンス、ワーグナー、R.シュトラウスのオペラからの抜粋)
〔演〕ジョン・バルビローリ指揮
デトロイト交響楽団、ウェストミンスター大聖堂合唱団(ロッシーニ)、ニューヨーク・フィルハーモニック(他)(録音:1939年 放送ライヴ)
リア・ギンスター(S) ブルーナ・カスターニャ(Ms) チャールズ・クルマン(T) レナード・ウォーレン(Br)
(イギリス・Guild GHCD-2254)
※トスカニーニ&NBC響の放送音源復刻で有名なGuildにバルビローリが登場!
■シューマン、ヒンデミット:チェロ協奏曲
〔演〕
ポール・トルトゥリエ(vc)
アンタル・ドラティ指揮 BBC交響楽団(録音:1962年)
エドワード・ダウンズ指揮 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (録音:1967年)
(イギリス・BBC Legends BBCL-4133)
※ヒンデミットの協奏曲によるトルトゥリエのマスタークラスの様子も収録。
ちなみにシューマンの協奏曲といえば、ジャンドロン独奏のものがTESMTAMENTから発売されるとのこと。
■ザ・グレート・ヴァイオリニスツ(2枚組)
〔演〕ヨーゼフ・ヨアヒム(録音:1903年),
ウジェーヌ・イザイ(1912),
パブロ・サラサーテ(1903), ベルンハルト・デッサウ(1903), ポール・ヴィアルド(1900),
ヤン・クーベリック(1903・11),
ジャック・ティボー(1904)
ヨーゼフ・シゲティ(1908・09・13), フォン・ヴェチェイ(1904) 他
(イギリス・TESTAMENT SBT2-1323)
※ヴァイオリン録音史の最初期に燦然と輝くロマン派直系の名手たちの名録音の数々。
コンセルトヘボウBOXの第2弾は、第1弾にもまさる強力録音集。NMはオランダの国粋的レーベルで、ふだんはディーペンブロックやスヴェーリンクなどオランダの作曲家たちの作品を体系的に録音していたりするレーベルですが(とはいえ演奏陣は一流どころを揃えている)、時折こういうコアな歴史的録音もリリースしています。
仏TAHRA、英TESTAMENTは相変わらず質の高いタイトルを連続してリリースしていますね。他にもTAHRAからはターリヒ最初の「新世界」録音(1941年)、TESTAMENTからはマタチッチのEMIステレオ録音が3枚(バラキレフ、チャイコフスキー、リムスキー=コルサコフなどロシアものばかり)・・・・などがリリースされます。