2003/11/26掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
以前にお伝えした、「ソニー・ミュージック」と「BMG」の統合に引き続き、またしても業界再編についてのニュースを飛び込んできたので、本日はそのお知らせを。
先日発表されたことによれば、エドガー・ブロンフマン氏率いる投資グループが、米メディア大手タイム・ワーナーの音楽事業である“ワーナー・ミュージック”を約26億ドルで買収することになった模様。なお、その新会社の名称は、そのまま“ワーナー・ミュージック”を維持することになるそうです。
元々、タイム・ワーナー側は音楽事業の売却について考えており、今までは英EMIグループがその最有力候補と言われ、実際に売却について話し合いを持っていたものの、結局は金額的に折り合わず破談に。その後、その売却先をエドガー・ブロンフマン氏率いる投資グループに変更し、交渉を重ねていった結果、今回の合意に達したそうです。
このエドガー・ブロンフマン氏は、過去にも、飲料・娯楽大手シーグラムのCEOとして、MCAやポリグラムを買収して、ユニバーサル・ミュージックを世界最大のシェアを誇る会社に育てた実績を持つ人物ゆえ、今後のワーナー・ミュージックの動向には大いに注目かも? また、注目と言えば、この買収によって、“ワーナー・ミュージック”が、どこのグループにも属さない「世界最大級の独立系音楽会社」となったことにも注目。“世界5大メジャー”と呼ばれるレコード会社にそういった会社があるのは、世の中にとっても良いことなのでは? なお、写真はワーナー・ミュージックを代表するアーティスト“R.E.M”のベスト盤のものです。