昨年の4月にセルビアからスタート、大反響を呼んだ
ビヨンセ(Beyonce)〈Mrs. Carter Show World Tour〉のヨーロッパ・ツアーが、先週スコットランドのグラスゴーを皮切りにスタート。
同ツアーでヨーロッパをまわるのは2度目となりますが、アリーナ級の会場はどこもほぼソールド・アウト! 去年の同ツアーではアルバム
『ビヨンセ』からの新曲は当然ながら披露されておらず、今回のヨーロッパ・ツアーで初めて披露される新曲をいち早く見ようと、世界中から熱狂的なファンが駆けつけているとか。
女性バンドと女性ダンサーを従え、今回のライヴで披露される楽曲は約20曲。そのうち半分近い曲が新作『ビヨンセ』収録曲。グラミー賞授賞式で夫である
ジェイ・Zとの共演で話題を呼んだ「ドランク・イン・ラヴ」は、全身大粒のクリスタルで覆われた黒のボディ・スーツで登場し、セクシーさ全開で熱唱。
また、今年のグラミー賞で「最優秀プロデューサー賞」を受賞、今再び熱い注目が集まっている
ファレル・ウィリアムスと、
ジャスティン・ティンバーレイクのドリーム・チームによる軽快なディスコ風トラック「ブロウ」、
カニエ・ウェストがプロデューサーとして参加している濃厚な「パーティション」では、ポールダンスやナイトクラブの要素を盛り込んだダンスで妖艶に迫る一方、愛する人を失った悲しみを歌うバラード「ヘヴン」では、誰をも唸らせるパワー・ヴォーカルの絶唱で観客を圧倒する!
また、ナイジェリア人の女性作家、チママンダ・アディーチェのフェミニズムに関する感銘的なスピーチが大画面で映し出されると、続いて披露されるのは「***フローレス」。この曲の冒頭は、去年「Bow Down」(“私にひれ伏しなさい”の意)として公開され、当初その歌詞が攻撃的すぎると波紋を呼んだもの。しかしこのスピーチがフィーチャリングされ「***フローレス」となって新たに生まれた同曲の世界観は、真の男女平等を訴え、女性が生まれ持った“完璧さ”(=フローレス)は隠す必要などないと訴えるもので、世界中の多くの女性から共感を得ています。
そして、世界的に大ヒット中のシングル「XO」では、「いつも応援してくれてありがとう! 私は毎回ステージでベストを尽くしているわ、だってみんなからたくさんの愛をもらっているから。だから今日は私と一緒に歌って。心を開いて、みんなで一緒に!」とオーディエンスに呼びかけ、会場中が大熱唱!
新曲のために用意された多数の衣装、振付、セットやビジョン映像は、そのどれもが完璧。一切手を抜くことのない、ビヨンセの徹底したエンテーテイナーぶりが伺えるステージとなりました。