小沢健二 2003/12/02掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
何度も発売日が変更され、「本当に出るの?」とファンに不安な日々を提供し続けた
小沢健二のシングルコレクション
『刹那』(TOCT-25151 \2,940(税込))、モノがモノだけに期待も大で、今か今かと待ちわびていた皆様、やっとこさ発売日が12月27日に正式決定しました!! ただのベストアルバムならいざ知らず、8cmCDにこだわり続けた結果、廃盤、入手困難となったオザケンのシングルCDを集めた夢の企画、彼が自ら選曲した収録曲が発表されました!
1. 流れ星ビバップ
2. 痛快ウキウキ通り
3. さよならなんて云えないよ(美しさ)
4. 夢が夢なら
5. 強い気持ち・強い愛
6. それはちょっと
7. 夜と日時計
8. いちょう並木のセレナーデ
9. 流れ星ビバップ
過去に発売されたレアなシングル集との事でしたが、蓋を開けてみてビックリ! たったの9曲と言う事でガックリと肩を落とすファンの人も多いようです。収録候補に含まれていた期待のナンバー「ある光」も「戦場のボーイズライフ」も「指さえも」と言った名曲は収録されずに、「流れ星ビバップ」が何故か2回も収録され、アルバム『LIFE』収録済の「いちょう並木のセレナーデ」が収録されている! おまけに「さよならなんて云えないよ」は、レアなオリジナル・シングルバージョンでは無く(美しさ)バージョンだし・・・。「春にして君を想う」は何処へ? と、早くも不満の声が聞こえて来ますが、ちょっと待った! 小沢健二に普通のベスト盤を望むのが間違っているのでは? この妙な選曲、あきらかにレコード会社の思惑では無く、しっかりとアーティスト“小沢健二”の存在感が示されていて逆に嬉しいではありませんか! 新作の度に、我々の期待を心地よく裏切り続けたフェイクもオザケンの魅力の1つ。単なるシングルコレクションでは無く、アルバムとしてトータルに観賞できる“新作”を出そうとした結果、(美しさ)等、穏やかな選曲になったのでは? ジャケットデザインは『dogs』でニューヨークADC賞金賞を受賞した平野敬子。懐かしさだけでなく、この時代に違和感無く鳴らされるアルバムに仕上がってそうでは? と、オザケンの意を汲んで、かなりヒイキめに考えても、やっぱり聴きたかったあの曲、この曲・・・。いつか完璧なシングルコレクションが出る事を祈って、この“新作”を楽しみましょう!