2012年7月、惜しまれながら夭逝した、日本を代表する名ベーシスト・
松永孝義(享年54)。その三回忌にあわせて、松永孝義の未発表ライヴCD
『QUARTER NOTE〜The Main Man Special Band Live 2005-2011』のリリースと、親交の深かったアーティストが集結する〈松永孝義 三回忌ライヴ〉が開催されることが決定しました。
松永は国立音楽大学時代はクラシックを専攻。1980年代、東京ダウンビート黎明期、伝説的なDUBバンド
MUTE BEATで、それまでの日本ではなかったドープなグルーヴを創造した名ベーシストであり、後に
フィッシュマンズや
リトルテンポといったフォロワー、チルドレンを生みました。また時を同じくして、小松真知子と
タンゴクリスタルに参加。タンゴのベーシストとしても生涯活動し続けました。
彼は、あらゆるジャンルの実力派アーティストから信頼を置かれていたミュージシャンズ・ミュージシャンでした。ライヴやレコーディングセッションなどで交流のあったアーティストをざっと挙げてみても、
ジョー山中、
篠原信彦、
カルメン・マキ、
高田渡、大原裕、
トマトス、
JAGATARA、
篠田昌巳、
ピアニカ前田、
屋敷豪太、
ヤン富田、
いとうせいこう、
高木完、
上野耕路、
原マスミ、
ピチカート・ファイヴ、
UA、
bird、
畠山美由紀、
くじら、LOVE JOY、
近藤達郎、
清水一登、
芳垣安洋、
勝井祐二、
鬼怒無月、
サンディー、
ケニー井上、岡地曙裕、
山内雄喜、
ゴンチチ、
BEGIN、
平安隆、
ハシケン、
RING LINKS、
土生剛、
icchie、
ロンサム・ストリングス、
中村まり、
小松亮太、
千住宗臣、
ミト、
ハンバートハンバート……etc、その数は枚挙に いとまがありません。
6月18日にリリースされるCDは、唯一のソロ・アルバム『The Main Man』のリリースを契機に結成されたリーダーバンド、松永孝義 The Main Man Special Bandの未発表ライヴ音源集となります。楽曲テイクの決定・選曲は、バンドメンバーが担当、ライナーノーツは、
こだま和文(ex-MUTE BEAT)が書き下ろし、アルバム・タイトルは、松竹谷清(ex-トマトス)が命名、フレンドシップあるベストメンバーによって制作されました。
そして、7月11日には、このCDの発売記念もかねて、〈松永孝義 三回忌ライヴ〉が開催されることが決定。松永孝義 The Main Man Special Bandの演奏をメインに、彼と親交の深かった松竹谷清 、ピアニカ前田、田村玄一、山内雄喜が出演します。