シャンソン歌手としてのみならず、幅広いフィールドで歌声を披露してきた歌手生活30年のベテラン・シンガー、
クミコ。昨年、所属レーベルを日本コロムビアへと移籍、シングル
「サヨナラをあげる」「指も髪も唇も」が好評となっている彼女が、カヴァー・アルバム
『美しい時代のうた 〜クミコ コロムビア カヴァーズ〜』(COCP-38507 2,500円 + 税)を6月4日(水)にリリース。
“懐メロ”や“昭和歌謡”を中心に、“誰もが知っているコロムビア黄金時代の楽曲”というコンセプトの下選曲された全15曲が収められた本作。中でも
島倉千代子「からたち日記」は、正式のカヴァーとしてレコーディングされたのは42年ぶりとのこと。レコーディング自体も当時と同様、歌と伴奏を同時に録音する“同時録音”のスタイルを採った拘りの内容となっています。クミコならではのシャンソン・ライヴ風アレンジにも注目です。
[クミコ コメント]――アルバムについて
戦前、そして戦中、戦後と、その数々の歌を聴けば、この国の人たちの歩いてきた道が見える、そんな歌ばかりです。
今よりもっともっと貧しく辛い時代に、人は歌に希望を託しました。歌が明日を照らす光になっていたのです。だから街には美しい歌が流れました。
美しい歌が流れていた時代は、人々が美しく生きようとした時代。
希望を胸に、明日を生きようとしていた時代。
そんな思いから、このアルバムタイトルを「美しい時代のうた」としました。
今この時代にこの歌たちを唄うことは、けっしてノスタルジーではありません。ともすると、希望を失いかけた今だからこそ、もう一度唄いたい。きっとこれからの光のありかを示してくれるに違いない。
そんな気持ちで臨みました。――収録曲「からたち日記」について
島倉さんが「からたち日記」を歌うのを聴いて、興味がありました。題名がいいし、どういう曲なんだろう、って思っていました。きれいなメロディと物語、譜面を見てみたら、自分で演ってみたいなと思って渋谷のジャンジャンで歌ってた頃に、ステージで初めて歌ってみたのが最初です。
シャンソンの物語性に引けをとらない日本の物語で、しかも濃密でもっと難しくて、すごい歌が日本にはあったんだなって思いました。
最初にレコーディングしようと思ったのは、1996年。まだ東芝EMIの頃、アルバムに入れたかったのですが、プロデューサーさんに問い合わせてもらったら、「管理楽曲というのがあって、美空ひばりさんと島倉千代子さんはコロムビアの管理楽曲で、そう簡単にはカヴァーできないそうですよ」と言われてがっくり。
「やっぱりコロムビアに行かなきゃダメなんだね」って、その時は冗談で言ってたのです。
昨年コロムビアに移籍することになって、「からたち日記」が録音できることになれてすごく嬉しかったです。
■2014年6月4日(水)発売
クミコ
『美しい時代のうた〜クミコ コロムビア カヴァーズ〜』COCP-38507 2,500円 + 税
[収録曲]
01. からたち日記 / 島倉千代子(arr フェビアン・レザ・パネ)
02. 夜のプラットホーム / 二葉あき子(arr 佐藤 準)
03. 赤い靴のタンゴ / 奈良光枝(arr フェビアン・レザ・パネ)
04. 東京キッド / 美空ひばり(arr フェビアン・レザ・パネ)
05. ジャングル・ブギー / 笠置シヅ子(arr 上田 禎)
06. 雨のブルース / 淡谷のり子(arr フェビアン・レザ・パネ)
07. 胸の振子 / 霧島 昇(arr 上田 禎)
08. お使いは自転車に乗って / 轟 夕起子(arr フェビアン・レザ・パネ)
09. 東京ラプソディ / 藤山一郎(arr 上田 禎)
10. 愛のさざなみ / 島倉千代子(arr フェビアン・レザ・パネ)
11. 一本の鉛筆 / 美空ひばり(arr 上田 禎)
12. 人形の家 / 弘田三枝子(arr 上田 禎)
13. 四つのお願い / ちあきなおみ(arr 佐藤 準)
14. マイ・ラグジュアリー・ナイト / しばたはつみ(arr 上田 禎)
15. 愛の讃歌 / 越路吹雪(arr 上田 禎)