あまりにリアルすぎる世界観で全インディー・ファンに衝撃を与えた米シアトル出身シアトル出身の
パフューム・ジーニアス(Perfume Genius)ことマイク・ハッドレアス(Mike Hadreas)。先日開催された〈Hostess Club Weekender〉での来日が記憶に新しい彼が、9月に約2年半ぶりとなる新作『トゥー・ブライト』を発表することが決定しました。
ポーティスヘッドのエイドリアン・アトリーとともに制作されたという今作は、パーソナルな内容だった過去2作から一変。非現実的な“怒り”への勇敢な探索についてを、消化しやすいメロディに乗せた歌っています。マイク曰く、「突如、自分自身が怒りに満ちていてそれについて書かなきゃって気づいたんだ。怒りといっても特定の怒りや気難しさからくるものではなくて、僕が10歳のころからゆっくり大人になるにつれ抱いていてきた“怒りの不思議な旅”というようなものについて」
その新作から、
セイント・ヴィンセントもツイッターでお気に入り楽曲であることをアピールしている1stシングル「Queen」のミュージック・ビデオ(youtu.be/Z7OSSUwPVM4)が公開されています。
このビデオでは、自分や自身のセクシュアリティについて批判する人達に真っ向から向き合い、逆に相手の抱える恐れや困惑から力を引き出す……、このビデオの背景について、本人は以下のように語っています。
「これまでに何度も、すれ違う際に恐ろしさで無表情と化した人たちを見てきた。ときには強そうな男臭い連中もいた。なぜか僕の容姿は人々を困惑させ、怯えさせてしまう。でもそれには不思議なパワーがあることを、最近ようやく理解して受け入れられるようになったんだ。何年間も彼らが何を恐ろしいと感じているのか考え、その度に自分を情けなく感じた。でも今となってはその感情は大きなプライドに変わったんだ」
楽曲のようにヴァイオレントで耳障り、それでいて奇妙な美しさを持った「Queen」のビデオ。監督は、これまでに
サンティゴールド、
CSS、
ゴシップなどのビデオも手がけたミュージカル・グループSSION。まるで別世界のフォレスト・ガンプとジェニーを描いたかのような作品です。