設立から25年を迎え、現在もっとも重要なインディ・レーベルとして認知されている“XLレコーディングス(XL Recordings)”の足取りをまとめた豪華コンピレーション『ペイ・クロース・アテンション』(BGJ-10201〜2 2,371円 + 税)が9月17日(水)に発売されます。1989年に現在オーナーを務めるリチャード・ラッセルが中心となり“ベガーズ・バンケット”と共同で設立。初期にはダンス・ミュージック作品を多く手掛けており、97年の
プロディジーの3作目
『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』が全世界22ヵ国で初登場1位を獲得。99年には
ベースメント・ジャックスをデビューさせました。
最近では、11年にリリースされた
アデルの2作目
『21』が、全世界20ヵ国で1位を獲得し、全世界でのセールスが2,500万枚を突破、2年連続世界売上1位を記録。またグラミー賞主要3部門を含むノミネートされた6部門をすべて受賞するなど記録ずくめの作品となっています。また、
ヴァンパイア・ウィークエンドの3作目となる
『モダン・ヴァンパイアズ・オブ・ザ・シティ』では、インディ・レーベル史上初となる2作品連続全米1位を獲得の快挙を達成するなど快進撃を続けています。
このほかにも、
レディオヘッド、
シガー・ロス、
ザ・ホラーズ、
フレンドリー・ファイアーズ、
ボビー・ウーマック、
ギル・スコット・ヘロン、
キング・クルエルといった、ベテランから若手まで、幅広いアーティストが所属しています。また、傘下レーベルの“ヤング・タークス”からは
エックス・エックスが、“ホット・チャリティー”からはラットキングや
ウィリス・アール・ビールといった話題のアーティストが輩出しています。
[リチャード・ラッセル(XLレコーディングス設立者)] XLレコーディングスの発展には多くの人が関わり尽力してくれました。“Pay Close Attention”とはプロディジーが「Out Of Space」でサンプリングしたクール・キース(ウルトラマグネティックMC's)の言葉です。ギル・スコット・ヘロンはXLは“インディペンデント”ではない、すべては繋がっていると私に助言しました。
パート1はXLのルーツとなるDJのために作られたアンダーグラウンド・ミュージックを収録。これらはまだ成長しています。パート2は私たちの想像以上にレーベルを大きくしてくれたアーティストを収録し、ジャンルはさまざまですがオリジナリティとして筋が通っていることでしょう。
初期XLは“ハードコア”と呼ばれたレイヴ・ミュージックで有名になりました。その精神は継続しています。いままでサポートしてくれたDJたちに感謝しています。お店、ライター、レイヴァーそしてレイヴァーズ(リスナーの皆様)にも感謝しています。
2014年ロンドンにて
リチャード・ラッセル