2004/02/02掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
映画音楽の巨匠で、L.A.を代表する大プロデューサーと言えば
デイヴ・グルーシンですが、そんな兄の影に隠れてしまいがちな弟の
ドン・グルーシンも
渡辺貞夫、
リー・リトナーなどなど、数々のミュージシャンと共演したキーボーディストとして、我々フュージョン・ファンにとっては大御所として存在し続けていますよね!?
そんなドン・グルーシン、90年代に入ると多くのフュージョニストと同じくストレートなジャズ・アルバムを録音するようになりまして、中でも長年の夢だったと言うソロ・ピアノにトライした、96年の
『ソロ・ピアノ』はジャズ・ファンからも評価が高い名盤でございました。
・・・と、前置きが長くなりましたが、そんなドンの最新作
『空想旅行(トラベリン・オン・ファンタジー)(仮)』(CRCF-10005 \2,800(税込))が4月7日にリリース決定! こちらは
スタン・ギルバート、
ビル・バーグとのトリオ作。30年のキャリアを誇るドンでも、意外にもピアノ・トリオはこれが初! “ジャズ・ピアニスト”としての代表作となりそうな逸品です。
プロデュースは木全信氏。「誰それ?」なんて言いなさんな! あのアルファ・ジャズ時代の
ケニー・ドリュー・トリオをプロデュースした人で、女性に人気のKEY’S STONEレーベルを主宰する好人物。もう、これだけでサウンドが見えて来たような・・・。なお、収録曲は以下のとおり。
1.虹の彼方に
2.いつか王子様が
3.星影のステラ
4.オール・ブルース
5.バーモントの月
6.マイ・ロマンス
7.ロード・ハウス
8.ドス・ラドス
9.セイリング・アット・ナイト
10.カリブの風
以上のようなスタンダード中心の選曲。ジャズの難解なインプロヴィゼーションが苦手な方には大歓迎の1枚になりそうですぞ! 桃のワインでも飲みながらリラックスして聴きましょう!! (写真は94年のオリジナルアルバム
『バナナ・フィッシュ』)