ホリーズ 2004/02/03掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
愛情あふれる貴重音源を追加収録した紙ジャケット仕様のオリジナル・アルバムが2003年暮れに発売された
ホリーズ(写真は1stアルバム
『ステイ・ウィズ・ザ・ホリーズ・プラス』)。言わずと知れた往年のブリティッシュ・ビート・グループを代表するバンドのひとつでありますが、かつてオリジナル・メンバーとしてホリーズに在籍していた
グラハム・ナッシュも「殿堂入りすべき」と発言しているように、いまだ彼らは“
ロックの殿堂”入りを果たしていません。そもそも殿堂に入ること(あるいは勲章の授与)が、ロック・ミュージシャンなる存在にとって有益なのかは考える余地ありですが、ともあれ彼らの熱心なファンによるホリーズ殿堂入り請願運動がスタートしたので、本日はそれを紹介。
運動の詳細は
こちらのHPに明記されているとおりで、つまりは殿堂の関係者にメールを送りましょう、と。ありがたいことに例文が用意されているので、この運動に参加したい人は、例文の名前の部分を自分の情報に書き換えれば請願文の出来上がり。目標人数は10,000人だそうなので、周囲のホリーズ・ファンにも呼びかけたうえで参加を。なお、グラハム・ナッシュは、ホリーズが殿堂入りした暁には、殿堂入り式典にて他のメンバーとホリーズの曲を歌うと明言しているので、“ナッシュ入りホリーズ”が見たい人は清き一通を殿堂関係者宛てに。日本の野球殿堂に今回もランディ・バースが入れなかったことに理不尽なものを感じている人も、ホリーズのファンに協力してあげてください。殿堂入り云々は別として、ホリーズに対する人類の評価はあまりに低すぎます!!
また、ホリーズの紙ジャケット仕様盤の続編が3月17日に東芝より発売予定。続編として発売されるのは、
『フォー・サートゥン・ビコーズ』(TOCP-67122)、
『エヴォリューション』(TOCP-67123)、
『バタフライ』(TOCP-67124)、
『シング・ディラン』(TOCP-67125)の4タイトルで、価格はいずれも税込み\2,548。『フォー・サートゥン・ビコーズ』は66年発表の5作目で、このアルバムを彼らのベスト作に挙げる人も。『エヴォリューション』(67年)と『バタフライ』(68年)は、ホリーズよりもむしろサイケデリック・ロック・ファンからの支持のほうが熱烈であろう秀作。『シング・ディラン』(69年)は、タイトルそのままにボブ・ディランのカヴァー集で、どんな演目であっても一定水準以上の音楽を聴かせてくれる彼らの実力者ぶりが再確認できる佳作。王道作品には目もくれずに路傍のレア作品ばかりを聴いている人も、ぜひホリーズの作品に耳を傾けて!!