2004年11月に
小林研一郎指揮
東京フィルとの共演で日本デビューして以来、この10年は
河村尚子がその音楽を開花させ、育ててきた“最初の10年”でした。その密度の濃い10年の演奏経験の集大成にして、ピアニストとしての最も充実した成果
『ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ』(SICC-10214 2,800円 + 税)が9月24日(水)に発売されます。
師クライネフからロシア・ピアニズムのエッセンスを伝承された河村の
ラフマニノフ解釈は、華麗にして優美、俊敏かつフレッシュ。“協奏曲の王者”であり、今や日本で最も有名なクラシック曲のひとつであるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、2013年10月、プラハでの名門
チェコ・フィルとの共演です。一方チェロ・ソナタは、オーストリアを代表するチェリストでハーゲン四重奏団のメンバー、
クレメンス・ハーゲンと共演した2014年5月のドイツでのライヴです。
アニヴァーサリー・アルバムには、“作品番号続きのこの2曲を1枚のアルバムにライヴで収録したい”という河村の熱い思いが結実しています。ラフマニノフの作品のなかでも色彩的な前奏曲を加えることで、協奏曲・室内楽曲・独奏曲と“1枚で3度おいしい”アルバムとなっています。