ブロッサム・ディアリー 2004/02/12掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
なんだか最近、
ブロッサム・ディアリーが俄かに盛り上がってるのにお気づきでしょうか? DIW(ディスク・ユニオン)から、その昔、業界を震撼させた激レア盤のCD『シングス・ルーティン・ソングス』が、限定アナログ盤として発売されたことは、
以前のニュースでもお伝えしましたが、昨年は他にも、あの“カフェ・ア・プレミディ”からベスト盤が出たりして、お洒落カフェ層から多くの支持を集めた彼女。そんな彼女の本格的なファンも、ついに無視できない状況になって来ましてした! ・・・と言うのも、今年の1月12日に、ファンが最も愛してやまない時代でもある、70年代の作品の中から、名盤『シングス』が初CD化となったのです! ブロッサム・ディアリー自身が73年に設立した自主レーベルで、現在も彼女の活動の拠点となっている“ダフォディル・レーベル”時代の作品なのですが、今回はこの『シングス』に加えて、ダフォディル初期のアルバムから名曲名演をチョイスした、“ベスト・ダフォディル・ブロッサム”的ベストCDな2枚組
『シングス:ブロッサムズ・オウン・トレジャーズ』(CMYK-6209 \3,360(税込))として発売! もちろん全曲初CD化で、まさに僕等が待ち望んだブロッサムのCDが誕生! この快挙をまだご存知無かったアナタにこのニュースをプレゼントします!
ジャズ・ファンはもちろん、ソフト・ロックやネオアコ系のファンからもリスペクトを受けるブロッサム・ディアリーですが、この系譜で思い浮かぶ人と言えば、小粋でヒップなスキャットを聴かすJAZZシンガー、
ボブ・ドローがいますよね? で、このブロッサムの『シングス』は、プロデュースがボブ・ドローなんですよ。彼特有の小刻みでアップタイトなノリの良さが、ブロッサムのコケティッシュなヴォーカルと見事にハマッて素敵過ぎなんです! ローズエレピの軽快でパーカッシブなイントロがドリーミーなポップス世界へ誘う1曲目の「I’m Shadowing You」や、
ジョン・レノンに捧げた意欲作「Hey John」など、夢見心地のナンバーがギッシリ!ギッシリ!!
ボブ・ドローと言えば名曲「アイム・ヒップ」が人気高いですが、そう言えば、
インスタント・シトロンにも「アイム・ヒップ」って曲がありましたっけネ!? 今回CDに封入されるコラムを担当したのがシトロン姉さんの片岡知子! この人、ボブ・ドローのライナーも書いてたような気も・・・。 レコード・コレクター誌の名物連載“レコード紳士録”に女性初で登場してしまうよな、キュート+マニアックなお姉さんだけに、こちらも必読ですよ〜!
・・・と言うわけで、キュートでファニーでコケティッシュ、モダンジャズ創生期から活躍し、今年でデビュー50周年と言う、信じられないキャリアを持ちながらも、今なお可愛いらしい“元祖ウィスパー・ヴォイス”ブロッサム・ディアリー。素晴らしいんで、ポップス好きの方もぜひ聴いて下さい!