シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー 2004/02/20掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
映画『シーズ・オール・ザット』やドラマ『ドーソンズ・クリーク』のサウンドトラックに『Sixpence None The Richer』(98年)収録の「キス・ミー」が使われたのが発火点となり、リリースからほぼ1年後に同曲が全米2位のヒットを記録したテキサス出身の5人組
“シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー”。同バンドを含むCCM系ミュージシャン(CCMは“Contemporary Christian Music”の略)の専門誌
〈CCM Magazine〉によると、バンドの紅一点であるリー・ナッシュと、彼女とともにバンドの要役を担っていたメイン・ソングライター/ギタリストのマット・スローカムが、シックスペンス・ノン・ザ・リッチャーとしての活動を続けないことを表明したとのこと。理由は音楽的なものではなく、リーが母親業に専念するためなどが理由のようだ。ふたりが表明したのはバンドの解散ではないので、残るメンバーが新メンバーを加えて活動を継続することも考えるが、リーとマットのふたりがいてこそのシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーゆえ、これで活動休止(停止!?)となりそうだ。
高校の同級生だったリーとマットが中心となって93年に結成されたシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーは、先に紹介した『Sixpence None The Richer』に続いて、2002年には4作目
『ディヴァイン・ディスコンテント』(写真は日本盤のジャケット)を発表。ここに収録されたクラウデット・ハウスの名曲「Don't Dream It's Over」のカヴァーは、『Sixpence None The Richer』に収録されたラーズの「There She Goes」とともに、彼らの隠れたカヴァー上手ぶりを伝えていた。2003年制作のクリスマス・オムニバス・アルバム『Maybe This Christmas Too?』にも参加しバンドの健在ぶりを伝えてくれていただけに、今回の表明は少々残念。いつの日か活動が再開されることを期待。