ラテン諸国と日本をつなぐ活動を行なってきたシンガー・
松田美緒が、自ら掘り起こした日本の伝承曲に取り組んだニュー・アルバム『クレオール・ニッポン──うたの記憶を旅する』(アルテスパブリッシング 3,500円 + 税)が12月中旬に全国のCDショップと書店で発売されます。全14曲の楽曲を収録するCDと、本人書き下ろしによる各曲にまつわるストーリーを収めた書籍が合体したCDブックとなっています。
このCDブックは、松田美緒が近年取り組んでいるコンサート・プロジェクト“にほんのうた”の成果をかたちにしたもの。CDには彼女が各地で出会った日本の知られざる民謡やブラジル日系移民の歌などを収録。徳島県の山村・祖谷(いや)、隠れキリシタンが住んだ長崎県の伊王島、太平洋の小笠原諸島父島、あるいは福島県の相馬、福岡県の行橋、さらには多くの日本人移民が暮らすハワイやブラジルなどで地元の人々に歌い継がれていた知られざる名曲たち。そこには、遠く海を越えて世界とつながる多様な日本の物語が息づいています。
ピアノ、パーカッション、ウッドベースというシンプルな編成による洗練されたサウンドとアレンジによって、新しい生命を吹き込まれた日本のうたが聴けるほか、A5サイズの本には、収録曲の歌詞とともに、私たちが忘れてしまった“うたの記憶”を1曲1曲探して歩いた旅の記録と、その歌を継承してきた人々との出会い、各曲の背景や歴史などを、松田美緒自らが書き下ろしたエッセイ14本が収められています。
また、12月4日(木)には東京・永福町のホール「sonoriumu」でリリースを記念したライヴを開催。当日はこのCDブックを先行発売します。