全世界でのアルバム総売り上げは約5,000万枚以上、グラミー賞には9回ノミネート、“カナダのグラミー賞”と呼ばれるジュノー賞を12回受賞、21世紀のアメリカで
ビートルズに次いで2番目に多い売り上げを達成している海外バンドとしても知られる、
ニッケルバック(Nickelback)。待望の新作
『ノー・フィックスド・アドレス』を11月19日(水)にリリースします。
本作に収録されている全11曲のソングライティング&レコーディングは、スイスのチューリッヒ、スウェーデンのヨーテボリ、イギリスのロンドン、サリー、デンマークのコペンハーゲン、ドイツのベルリン、ハンガリーのブダペスト、カナダのバンクーバー、トロント、アメリカのロサンゼルス、カパルア(ハワイ)など、世界のさまざまな場所で1年以上かけて行なわれたとか。
「何ヵ月も何ヵ月もずっとスタジオに缶詰めにされているより、いろんな場所に行って経験を深めたかったんだ。そこが南の島でも、イタリアやスウェーデンのホテルの部屋でも、どこかの国に借りた家でも、実際にそこに行くことで制作作業に変化が出る。作曲やレコーディングのために、あらゆる場所へ行った。文化や食事、環境だけでなく、気候も含めその土地が持つ雰囲気が、考え方に大きく影響するんだ。その経験が音楽に深みを与えたと思う」と、メンバーのマイク・クルーガー(b)は語る。
大きな人気を得た今も精力的に制作活動を続けているニッケルバック、制作への前向きな姿勢は、バンドの故郷であるカナダのアルバータ州ハンナという小さな町で磨かれたとか。バンドの活動初期には壊れかけの古いワゴン車を自分たちで運転し、カナダの町から町をまわりながら小さなクラブで演奏。当時の週の稼ぎは300ドルと数杯のビールだったそう。
今や一晩で35,000人を超える熱狂的なファンが演奏を聴きに集まるほどに成長を遂げた彼らですが、制作への衝動は鎮まることはなく、チャド・クルーガー(vo, g)は、「俺たちは運がいいと思う。始めから、自分たちの音楽を何か一種類だけに絞り込んで苦しむようなことがなかった」「その一方でここまでの成功を手に入れて、それほど懸命になる必要はないと思う人もいるかもしれない。だけど、ファンはそういうことに敏感だ。だからスタジオに入る時はいつでも、ファンのことだけを考えてる。これから作るアルバムを、今までのニッケルバックのアルバムの中で一番好きだと言ってほしいから。そのためにいつも懸命に努力しているんだ」と、コメント。トレード・マークといえる骨太なロック・サウンドと胸を打つバラードの要素は残しつつ、新しい可能性を具現化した『ノー・フィックスド・アドレス』は、そんな彼らにふさわしいアルバム・タイトルと言えるのでは。