さる11月30日(日)、7人組アイドルグループ、
アップアップガールズ(仮)が、Zepp DiverCityで〈アップアップガールズ(仮) ライブハウスツアー2014 ハイスパートキングダム〉のツアー初日となる〈〜Zepp DiverCity決戦〜〉を開催した。
これまでも激しいノンストップライヴを武器としてきたアプガだが、今回の東名阪ツアーは、2時間ノンストップライヴを1日2回公演行なうという、これまでで最も過酷な内容。日々ジムでトレーニングし筋力アップに余念のない彼女たちにとっても、今回ばかりは完全なる未知の領域。ツアーに向けての合い言葉が“生きて帰るぞ”という時点で尋常ではない。しかも、正面ステージだけでなく、客席フロアにもミニステージが7ヵ所設置されるという、まさに会場全体がステージのエニウェアマッチ状態だ。
メンバーは、格闘技ブランドreversal.dogi.design.worksとコラボした衣装に身を包み、「Beautiful Dreamer」「ジャンパー!」など、会場をフルに使って、観客の間近で全力でパフォーマンスしていく。メンバーのアツさに呼応し、観客も一体となって激しく盛りあがる。カラフルなライティング、まばゆいレーザー、爆音のEDMサウンドが絶妙に絡み合い、7人と観客のテンションは終始ハイヴォルテージ。このツアーのために用意された新曲「キラキラミライ」の初披露や新たにリミックスされた楽曲、EDMメドレーなど、時間の感覚を忘れるほどのスピード感でライヴは進行。アンコールでは、ライヴ本編の楽曲をさかのぼる約20分の「逆回転メドレー」を披露と、怒濤の汗たっぷりなハイスパートライヴを乗り越え、7人は無事生還した。
夜公演でも、そのテンションはまったく落ちることなく、むしろ会場全体の熱量は上がる一方。活き活きとした笑顔とエクストリーム感が、もはや心地よささえ覚えるほどだ。彼女たちはこのライヴを経て“新世界を目指す”と発言していたが、その言葉通りの、アプガにしかできない“ハイスパートキングダム”を作り上げてしまったのだ。
本公演終了時には、サプライズで、来年2015年3月から約1年をかけて行なう、全国47都道府県ツアーの開催が発表された。全国ワンマンライヴ制覇は、彼女たち自身も以前から口にしていたが、ついにそれが現実のものとなる。新たな目標に向けて、そして夢の日本武道館公演に向けて、アプガはさらなるステージへと突き進んでいく。
本ツアーは、12月27日に大阪〈〜BIG CAT決戦〜〉、12月28日に名古屋〈〜ダイヤモンドホール決戦〜〉が開催。また、全国47都道府県ツアー第1弾は、2015年3月26日の新宿ReNY公演から、4月26日の名古屋ボトムライン公演まで、9ヵ所13公演の開催が予定されている。
取材・撮影 / 土屋恵介