XIBALBAや
NAILS、WEEKEND NACHOS、
CODE ORANGEらと共に、現行のUSブルータル・モッシュコアを牽引する存在として頭角を現しながらも、Holy Terrorテイストや90sパワーヴァイオレンスを内包した音楽性、ノイズ・スタイルでも活動するエクスペリメンタルな側面も持ち合わせた個性で異彩を放つメリーランド・ブルータリティ、
FULL OF HELL。彼らがいよいよ、パワー・エレクトロニクス世界最高峰、ノイズ・アクティヴィスト
秋田昌美氏による
MERZBOWとの共作アルバム『Full of Hell - Merzbow』(写真)をリリース。ボーナス・トラックを大量投入した
国内盤(2CD DYMC-239 2,800円 + 税)が12月3日(水)発売です。
本作は2枚組の大ヴォリューム。ハードコアに軸足を置いた“disc 1”では、昨年リリースの2ndアルバム『Rudiments Of Mutilation』で聴かせたノイズ + パワーヴァイオレンスの方法論をさらに推し進め、ファスト・パートはDISCORDANCE AXISを思わせるグラインディング、スロー・パートは初期
SWANS直系の殺伐とした重量感へとビルドアップ。秋田氏によるノイズが音楽的に作用することによって、よりインテンスにブーストされた仕上がりに。ヴォーカルレスの“disc 2”では、ドローニッシュなノイズ攻めから
CUT HANDS級のパーカッシヴなドラムスを使用したインダストリアル・ビートまで、エクスペリメンタル・サイドを存分に披露。FULL OF HELLが辿り着いた集大成とも言うべき作品となっています。カヴァー・アートを手がけているのは、なんと「Youth Attack」ファウンダー、Mark McCoy氏(
CHARLES BRONSON, HOLY MOLAR, DAS OATH, ANCESTORS, FAILURES ほか)。近年デザイナーとしてますます注目度を高めているMcCoy氏とのコラボレーションも必見です。
また、2015年3月には同作を携えての来日公演も決定。3月28日(土)東京・新大久保 Earthdomにて行われるアルバムのリリース・ショウにはFULL OF HELLのほか、MERZBOWやVENETIAN SNARESのライヴ・ドラマー、THE BLOOD OF HEROESのメンバーとしてのみならずソロでも活躍するBalazs PandiとMERZBOWのデュオ、9月にリリースの初フル・アルバム
『Mama』が好評の
ENDONも登場。アルバム同様、FULL OF HELLとMERZBOWによる合体パフォーマンスも予定されています。FULL OF HELLメンバーも「現実的にこの編成でやれるのは、全世界で東京のこの日だけ」と語る本公演は、伝説となること必至です。
さらに4月入ってからは、なんと稀代のUS“ジョック・パワーヴァイオレンス”WEEKEND NACHOS、今年1月に最新EP『Locos Only』を「Bowl Head inc.」よりリリースした横浜が誇る暴君FIGHT IT OUTとのトリプル・ヘッドライナー・ツアーが「Cosmic Note」主催〈PUMP UP THE VOLUME〉の企画としてスタート。現在、4月1日(水)神奈川・横浜 BB Street、2日(木)東京・吉祥寺 Warp、3日(金)愛知・名古屋 Tight Rope、4日(土)大阪・心斎橋 火影、5日(日)東京・初台 Wallの5公演が発表されています。