圧倒的な才能と存在感で世界的に高い人気を誇るカリスマ・ミュージシャン、
ニック・ケイヴ(Nick Cave)。昨年リリースされた、
ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズとしては通算15作目となる最新スタジオ・アルバム
『プッシュ・ザ・スカイ・アウェイ』は、彼のキャリア史上最高となる全英第3位を獲得、数々の年間ベストに選出されるなど、再びその人気と実力を世界に知らしめました。
そのニック・ケイヴを題材とした音楽ドキュメンタリー映画『ニック・ケイヴ / 20,000デイズ・オン・アース』が、2015年2月7日(土)新宿シネマカリテ他にて全国順次公開されることが決定しました。
2014年のサンダンス映画祭にてワールド・シネマ・ドキュメンタリー部門で監督賞&編集賞をW受賞。人気批評サイト「Rotten Tomatoes」では97%の高評価を獲得したこの作品。ニック・ケイヴの生誕20,000日目を見つめるという形式を取り、心理学者ダイアン・リーダーによるインタビューを万華鏡のように自在に織り交ぜ、ニックがどのような人生を送り、何を考え、その唯一無二の発想の裏にどんな秘密が隠されているのかをあきらかにしていきます。
劇中には、これまでのニックの人生に大きな影響を与えた人々が登場。かつてデュエット曲が大ヒットを遂げ、ニックの名を世にしらしめるきっかけを作った歌姫、
カイリー・ミノーグ。そして、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズの結成時メンバーであった
アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのブリクサ・バーゲルトなど、車中という“フィクション”の世界の中で、積年の思いを率直にぶつけ合い“現実”の会話を交わしていきます。そんなドキュメンタリーとフィクションが交錯する斬新な演出方法も見所の一つ。
そして何と言っても見逃せないのは映画のクライマックスに訪れる、圧巻のライヴ・シーン。激しく、情熱的なそのパフォーマンスは、ニックがたどってきた人生を物語る過去のアーカイヴ映像と巧みにコラージュされ、観る者をさらに感動的な体験へと誘います。
音楽と映画、著述の世界を駆け抜ける魔術師のような才人、ニック・ケイヴ。彼の脳内を覗くような興奮と、クリエイティブな快感に満ちたスリリングなこの傑作をぜひお見逃しなく。また、映画にも登場する新曲「ギヴ・アス・ア・キス」がこの日本公開に先駆けて現在デジタル配信中です。