12月10日(水)にデビュー・アルバム
『Mi manchi(ミ・マンキ)』(KICC-1157 3,000円 + 税)を発表した、オペラ界期待の超新星・
山本耕平。オペラの本場イタリアにて学ぶ、実力派のテノール歌手です。その山本が、12月11日(木)に東京・白寿ホールにてデビュー・コンヴェンションを開催! 一般のファンも数多く招いた会場を大きく沸かせました。さっそくサンニュースによる当日のレポートが到着しましたので、ご紹介します。
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オペラ界の超新星、テノール歌手・山本耕平がキングレコードからCDデビュー。コンベンションで全4曲披露 12月10日にキングレコードからファーストアルバム『Mi manchi(ミ・マンキ)』でCDデビューした実力派テノール歌手・山本耕平(30)が11日、東京・渋谷区の白寿ホールでデビュー・コンヴェンションを開いた。
彼は、ずば抜けた歌唱力と表現力の豊かさで、オペラ界の超新星としていまもっとも注目されているテノール歌手で、この日のコンヴェンションで日本のマスコミに初お披露目。
一般のファンも大勢招待する中、「本日はようこそお越しいただきました。お陰さまで『Mi manchi(ミ・マンキ)』をリリースさせていただくことになりました。これは一言でいいますと、僕のこれまでの音楽人生を凝縮したようなCDになっています」とあいさつし、同アルバム(全15曲収録)からタイトル曲「ミ・マンキ」をはじめ、「魂の中の永遠の海」「フェデリーコの嘆き」「オー・ソーレ・ミオ」の全4曲を熱唱した。
『ミ・マンキ』というタイトルに決めたのは「『ミ・マンキ』は、2009年から11年に留学中に友人に教えてもらって出会えた曲なんですが、90年代にイタリアで爆発的に流行った曲をクラシックにアレンジして歌いました。ミ・マンキとは、私にあなたが足りないという意味のすごく可愛い言葉でして、イタリアでは男同士で、しばらく会っていないときに『会っていないと寂しいよ』というふうに使いますが、今回は男同士の感じではなくて、いなくなった女性を寂しく思う気持ちを歌っています。この歌詞があまりに好きで、いつかこの曲を歌いたいと思っていて歌うことになりました。これはいなくなった人を思ったり、家族を思ったりと、全部の曲に言えるのではないか。タイトルとして全部、総括してくれるだろうと思って付けました」
自作詞の「かあさん」も収録されているが、「2013年に父を亡くしまして、その後、母がすっかり元気を無くし、痩せてしまい、何か自分にできることがないかと考え、歌を作ってみようと思って出来上がった作品です」。
今年2月に東京二期会フランクフルト歌劇場提携公演『ドン・カルロ』でドン・カルロ役、来年2月に東京二期会パルマ歌劇場提携公演『リゴレット』でマントヴァ公爵役という大役に連続抜擢され、「ドン・カルロ役は僕に合っていると皆さんに言われました。今度のマントヴァ公爵はサディスティックな発言をする人でして、歌っていて僕のS心をくすぐるので、ぴったりな役なのかなと思います(笑)」と意欲満々だ。
山本耕平は、鳥取県米子市出身。5歳でピアノ、13歳でクラリネット、17歳で声楽を始め、東京学芸大学教育学部音楽科クラリネット専攻を経て、東京芸術大学音楽学部声楽科バス専攻入学。テノールに転向後、安宅賞受賞。同声会賞、アカンサス音楽賞、松田トシ賞を受賞し、同大学を首席卒業。2008年・イタリア声楽コンコルソ・ミラノ大賞部門第1位、2014年・平成26年度「五島記念文化賞」オペラ新人賞受賞など数々の賞を獲得。年末の一大イベント“東急ジルベスターコンサート”、年始には“NHKニューイヤーオペラコンサート”に出演を控えている。