2012年より開始した
エリアフ・インバル(Eliahu Inbal)×
東京都交響楽団による新マーラー・ツィクルス。その延長戦であり、完結編でもあるアルバム
『マーラー: 交響曲第10番(デリック・クック補筆による、草稿に基づく演奏用ヴァージョン)』(OVCL-00520 3,200円 + 税)が12月19日(金)に発売されます。
本作に収録されるのは、
マーラーの未完の交響曲第10番。イギリスの音楽学者デリック・クック(Deryck Cooke)による補筆を施された、現在もっとも広く普及している版が使用されています。
2008年より続いた都響=インバル時代に築き上げた、精度の高いオーケストラ・サウンドが凝縮された本作。重厚さと繊細さを兼ね備えた弦楽器群の響きや絶妙な管楽器群のアンサンブルといった、現代の最高峰の技術を存分に発揮し、東京都交響楽団の演奏能力の高さを実感させてくれます。難易度が高く、かつ難解なクック版の10番を、これほど細部まで描ききれるのはインバル&都響のみでしょう。
日本オーケストラ史に刻まれた新マーラー・ツィクルス。ついに完結です。