菊地成孔 2004/03/26掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
菊地成孔が遂に初のジャズ・リーダー・アルバムを発表します!! 4月7日に発売される、その名も
『DEGUSTATION A JAZZ』(EWCD-0085 \2,857(税込))という名の作品がそれ。この“DEGUSTATION”とは“試食”の意味です。本作はスペインの天才シェフ、フェラン・アドリアが発明した革命的なフランス料理のスタイル“デギュスタシオン”の、一皿が一口ずつという、グルメ界初の完全なポストモダニズムである料理形態にヒントを得て、ほんの少しずつジャズをテイスティングするといった、菊地成孔ならではのユニークな大企画!! 1分〜2分程度の曲がズラリ41曲!! 様々な素材、調理方法でお楽しみ下さいといった具合なのですが、どの曲も“なんじゃこりゃ?”といった感じで、他に類を見ない奇JAZZなもの。“電化されたウッドベースとテナー・サックスにSEを添えて”等、菊地成孔のすっとぼけたエスプリ感覚が何とも楽しくて、あっと言う間に全41品を完食していいます!! いやはや凄い才能です。この人は・・・。
“40歳になったらジャズをやる”と以前から公言していた彼。
東京ザヴィヌルバッハ、
デートコースペンタゴンロイヤルガーデンなど、彼が抱える幾多のユニットで、とっくにJAZZはしてると思うのですが、それはそれとして、本格的なJAZZミュージシャン・デビューを祝って、参加したメンバーは当然、超豪華のもの!!
SPANK HAPPYでの相棒・岩澤瞳嬢をはじめ、JAZZ界からは
江藤良人などの実力派、渋線中堅所がズラリと参加!! POPS界からは
カヒミ・カリィや
UAなど、いかにもな人が参加しております。
【参加メンバー】
・菊地成孔(sax, CDJ,celesta, syn, rhodes, vocal)
・UA(vocal, narration)
・KAHIMI KARIE(vocal, narration)
・岩澤瞳(vocal, narration)
・南博(piano)
・芳垣安洋(drums)
・水谷浩章(bass)
・竹野昌邦(sax)
・Yosvany Terry(sax)
・Kasper Tranberg(trumpet)
・津上研太(sax)
・藤井信雄(drums)
・菊池雅晃(bass)
・坪口昌恭(keyboard)
・江藤良人(drums)
・大儀見元(percussion)
・青木タイセイ(trombone)
・佐々木史郎(Trumpet)
・山北健一(percussion)
・大友良英(guitar)
・高井康生(guitar)
・関島岳郎(tuba)
・古田まさゆき(horn)
・小島のりこ(flute)
・パードン木村(electronics)
・MOCHIE(electronics)
・ハン・トンヒョン(narration)
・大和田俊之(narration)
・アンサンブル・ノマド(strings)
・中島伸行(strings arrangement)
どうです? まるでロバート・アルトマン監督の『ゴスフォード・パーク』のようなインテリジェンス漂うアンサンブル・キャストに感激ですが、また収録曲・・・いやいや料理のタイトルもキネマティックで興味深々。“複数のブレイクビーツと電子オルガンによるヒップホップ風。ソプラノサックス添え”といった感じに、曲の雰囲気がタイトルでわかる仕組みみたいです!! 曲の詳細は
EAST WORKSの公式HPからどうぞ!!
最近では大石学の新作『NEBURA』が好評なEAST WORKS。ストレートアヘッドなピアノ・トリオの良作があるかと思えば、次はこんな意欲作が出たりして、まさに独立系JAZZの良心ですね? 綾戸智絵も大ヒットを飛ばしてるし、凄い会社だなぁ・・・。