チャールス・マクファーソン 2004/03/30掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
チャールス・マクファーソン・・・何だかずいぶんとご無沙汰だったような気がしますが、会えなかった時間を吹き飛ばすような納得の新作が出ます!! 5月21日発売予定のニュー・アルバム
『バット・ビューティフル』(TKCV-35331 \2,800(税込))は、2003年初夏にニューヨークで録音した最新スタジオ・アルバムです!!
マクファーソンと言えば、
バリー・ハリスに師事し、御大
チャールス・ミンガスのクインテットでブイブイと鳴らした方。ミンガスで言えば、
ジョニ・ミッチェルの大名盤『ミンガス』にも参加していることから、ロック・ファンにもお馴染みですよね? この“遅れてきたビ・バッパー”な マクファーソンは、ダークな音色と、風貌同様の骨太な節回しが魅力なわけですが、今回発売されるアルバムはレーベルが“VENUS”なだけあって、全編スロー・ナンバーでまとめられています。“マクファーソンとVENUSってどうなんだろう?”と、誰もが感じる違和感大の取り合わせではありますが、その違和感こそが、じつは本作の魅力! バリバリのフリー派で知られる
アーチー・シェップが同レーベルから『ブルー・バラード』を出したことを思い出せば、マクファーソンが吹くスロー・バラードに興味を持っていただけるかと思います。
ここ最近はピアノに
ドン・フリードマンを入れて演奏することが多かったマクファーソンですが、本作のもう1つの注目所は、ピアノが
スティーヴ・キューンという点!! 今まで斜め読みしていたアナタもコレには惹かれるでしょう!! そろそろ巨匠クラスに入ろうかという、キューン。
キース・ジャレットと
ビル・エヴァンスの間を行くようなスタイルが日本人に愛されるわけでありまして、ドン・フリードマンと共通点が無きにしも有らずといった感じ。こういった嬉しい顔合わせも、VENUSならではですな!!
【収録予定曲】
01.ビー・マイ・ラブ
02.アイ・シュッド・ケア
03.時さえ忘れて
04.マイ・アイデアル
05.また会う日まで
06.バット・ビューティフル
07.アイル・ネバー・ストップ・ラビング・ユー
08.ラブ・レター
09.風と共に去りぬ
個人的には、ケニー・ドーハムやチェット・ベイカーなども演奏している、素敵な小唄『マイ・アイデアル』なんて、特に楽しみ!! スティーブ・キューンのリリカルなバッキングに朗々と歌い上げるマクファーソンのアルト。想像するだけで良い感じ全開です!! 5月21日の金曜日が待ち遠しい!!