2月8日(日本時間2月9日)に行われた第57回グラミー賞で、
チック・コリア・トリオ『トリロジー』が2部門を受賞しました。このアルバムは、日本発の企画をチック本人が気に入り、2013年9月に日本先行でのリリースが実現したもので、後に世界で発売され、グラミー賞受賞にまで至りました。
アルバムが最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム、さらに収録曲「フィンガープリンツ」が最優秀インプロヴァイズド・ジャズ・ソロとダブルで受賞。チックにとって21個目と22個目のグラミー賞となります。本人は「3枚組というこの重量級の作品が日本からの企画提案で生まれたことに謝意を表したい」と受賞後に語っています。
『トリロジー』は、チックが
クリスチャン・マクブライド(b)と
ブライアン・ブレイド(ds)という現代のジャズをリードするミュージシャンと組んだピアノ・トリオによるライヴ盤。2010年の北米ツアーと札幌公演、2012年秋〜冬のヨーロッパ・ツアーからベスト・テイクをチック本人が厳選。代表曲「スペイン」をはじめ、ジャズ・スタンダード、さらには新曲まで、オール・アコースティックで猛烈にスウィングする珠玉のインタープレイをCD3枚に余すところなく収録したものです。