2008年2月、音楽のまち・浜松から新たに発信する芸術文化事業としてスタートした“バンド維新”。国内外で活躍する日本の作曲家たちによるウィンドアンサンブル作品の新作を地元の中・高校生が初演し、いわゆる“吹奏楽曲”とは一味違う世界に触れつつ、作曲家から直接指導を受ける公開レクチャーおよびコンサートを実施するというものです。2015年の本イベントの参考演奏をおさめたアルバム『バンド維新2015』（UCCS-1173 3,000円 + 税）が2月18日（水）にリリースされます。YouTubeでは、同作の紹介映像（youtu.be/tOyij0LrNIE）も公開中。

　2015年も日本を代表する8人の作曲家が参加。本アルバムに収められているのは、ジャズ界の巨匠・前田憲男編曲による2ビートと4ビートが交錯する躍動感あふれる「花のワルツ」、TVドラマ音楽などで活躍するボブ佐久間のハリウッド仕込みならではの壮大でドラマティックな「Selection from “THE EPITOME（縮図）」、初参加の久石 譲によるグルーブ感あふれるミニマル・ミュージック「Single Track Music 1」、現代音楽の巨匠猿谷紀郎がアラスカ州ジュノーの朝焼けを吹奏楽で描いた「Down Pink 2」、心躍らせ、聴ける、演奏できる、ラテンスタイルのノリが爽快な三宅一徳の「Dance EGO-lution」、バンド維新の総監督北爪道夫による、リズムで管・打楽器の魅力を引き出す「リズムクロス」、そして吹奏楽界の大御所真島俊夫による、真島氏の故郷である山形県鶴岡市から眺望できる霊峰・月山がテーマの敬虔で美しい「月山−白き山」、そして人気トロンボーン奏者中川英二郎による「Field of Clouds（雲海）」という、バラエティ豊かな8作品です。

　今年は例年とは異なり、いつもの航空自衛隊 航空中央音楽隊の練習所を抜け出し、初のホール録音が実現しています。レコーディング・エンジニアには、世界的音楽プロデューサー達も絶賛する日本屈指の小貝俊一が迎えられ、航空自衛隊 航空中央音楽隊の熱演を得て、聴きごたえ充分の吹奏楽CDに！ 参考音源としてだけでなく、一枚の吹奏楽アルバムとして楽しめるでしょう。