キース・ジャレット『ヌー・ハイ』（1975年）への参加から、その後のECMサウンドを支え続け、2014年9月に亡くなったトランペット / フリューゲルホーンの名手ケニー・ホイーラー（Kenny Wheeler）の遺作『ソング・フォー・クインテット』（UCCE-7024 2,500円 + 税）が3月4日（水）にリリースされます。

　カナダ、トロント出身ながらその活動の拠点をロンドンに置き、イギリスのジャズ・シーンを牽引したホイーラー。70年にチック・コリアが彼をECMのトップ = マンフレート・アイヒャーに紹介し、キース・ジャレット『ヌー・ハイ』を皮切りに、アジマスのジョン・テイラーとノーマ・ウィンストンとの共同リーダーとして、デイヴ•ホランドのクインテットの一員として、そしてジョン・アバークロンビー、ピエール・ファーブル、ビル・フリゼール、アリルド・アンデルセン、ジョージ・アダムス、ライナー・ブリューニングハウス、ラルフ・タウナーそしてレオ・スミスのサイドマンやゲストとして多くのECMセッションに参加しました。

　1998年にリリースした『ア・ロング・タイム・アゴー』以来のECMリーダー作にして遺作となる本作は、ソングライターとしての彼の代表曲を辿るクインテット作です。