NHK BSプレミアムでは、亡くなってまもなく6年が経つ
忌野清志郎の魅力に迫る2夜連続プレミアムナイトをお届け。“清志郎、知られざる若き日々”をテーマに、第1夜は初公開のテープをもとにした名盤ドキュメント『RCサクセション「シングル・マン」』を5月2日(土)22:00〜22:59放送。
日本の音楽史に輝く名作アルバムの舞台裏を描くシリーズ「名盤ドキュメント」。今回は、名曲「スローバラード」「ヒッピーに捧ぐ」など、23歳の清志郎の心の叫びが記録された初期の傑作、
RCサクセション『シングル・マン』(1976年 / 写真)を特集します。長年、レコード会社の倉庫で眠っていたマルチトラック・テープを通して、40年ぶりに明らかになる清志郎の真実とは。
また番組では、レコーディングに参加したミュージシャン、関係者とともにテープをひもとき、当時リアルタイムでアルバムを聴いた人たちのインタビューも交え、秘密のセッションの舞台裏を探っていきます。
『シングル・マン』を録音した当時の清志郎さんは最悪の状況だったといいます。高校卒業後、プロデビューしたものの全く売れず、所属事務所から干されてレコードを作ることも許されず、私生活も荒れていた、そんな崖っぷちの状況下、起死回生を狙い、事務所に内緒でレコーディングしたのがこのアルバムです。それまでのフォークから、ドラムやホーンセクションを入れたバンド編成に変わり、サウンドはドラマチックに変化しました。ところが、事務所に極秘で録音されたため、どんなミュージシャンが参加したのか、どのようにレコーディングされたのか、ほとんど記録が残っていないのです。23歳の清志郎さんの不安や苛立ち、憧れと哀しみがありのままに刻まれた、胸をうつ名曲が数多く収録されている名盤だけに、何とか手がかりを掴みたいと制作チームが取材を続ける中で、「マルチトラック・テープ」(各楽器の音がバラバラに録音された状態のテープ)にたどり着きました。清志郎さんのボーカルや各プレーヤーの演奏を細かなニュアンスまではっきりと聞き取ることができ、録音時の試行錯誤の様子まで伝わってくるようで興奮しました! 今回、このテープを初公開することで、当時どんな思いで曲を作り上げたのか、若き日の清志郎さんのリアルな息遣いを蘇らせます。――制作統括: 田中雅之(NHK) / 吉田宏徳(NHKエンタープライズ) / 長嶋甲兵(テレコムスタッフ)(C)RC_Singleman_jacketphoto
■NHK BSプレミアム
忌野清志郎プレミアムナイト第1夜
名盤ドキュメント
『RCサクセション「シングル・マン」』
2015年5月2日(土)22:00〜22:59放送
[出演予定]
星勝 / 茂木省造 / 仲井戸麗市 / 竹中直人 / 角田光代 / サンプラザ中野くん / 曽我部恵一 / ワタナベイビー ほか