平戸名義のアルバムとしては2012年に発表した『Speak Own Words』に続く2作目。前作はピアノ・トリオにゲストを招いての作品でしたが、『Voyage』は自身初のソロ・ピアノ集。quasimodeの活動休止発表後、自分自身の音楽的ルーツに立ち返るべく、ジャズのスタンダード・ナンバーと自身のオリジナル曲をピアノだけで取り組んだ今作は、これまでに見せなかった平戸の魅力を披露しています。自身の音楽的ルーツとなったバリー・ハリスやウォルター・ビショップJrらへのオマージュと、自己のピアニズムへの探求と決意表明に満ち、録音は本人の希望により、できるだけリバーブ感を外し生ピアノの音を重視。力強く勢いがあり、時に繊細で美しいピアノのサウンド、一音一音に明確な意思が宿る演奏。平戸の新たな旅立ちとなるアルバムです。
[収録曲] 01. ONE FOR BISHOP 02. NICA'S DREAM 03. IN A GLOOMY MOOD 04. CRY ME A RIVER 05. 生まれたてのメロディ 06. BODY AND SOUL 07. LOVE FOR SALE 08. MOMENTS NOTICE 09. HOPE 10. BARRY'S SKETCHES