ニュース

映画『あん』主題歌、秦基博の新曲「水彩の月」 MVは河瀬直美監督が撮影

秦基博 2015/04/30 15:57掲載

　1997年、映画『萌の朱雀』で〈第50回カンヌ国際映画祭〉のカメラ・ドール（新人監督賞）を当時の最年少記録で受賞し、それ以降も〈カンヌ国際映画祭〉グランプリ（2007年『殯の森（もがみのもり）』）、〈ウラジオストク国際映画祭〉グランプリ（2014年『二つ目の窓』）と、世界から熱い注目を浴びる映画監督・河瀬直美が手がけた、秦基博のニュー・シングル「水彩の月」（6月3日発売 / 着うた先行配信・5月11日～）のミュージック・ビデオが公開されました。

　秦の新曲「水彩の月」は、今年の5月13日から開催される〈第68回カンヌ国際映画祭〉「ある視点」部門のオープニング・フィルムに選出、正式出品されることが決定した河瀬監督の最新映画『あん』（5月30日公開、原作: ドリアン助川、主演: 樹木希林 / 永瀬正敏）の主題歌として、監督からの熱いオファーを受け書き下ろしたもの。

　MV撮影は、監督が居を構える奈良県の原生林を中心に、監督自身が16mmフィルムなどをまわしながら行なわれたとか。優しい質感と凛とした姿、明け方の原生林にやわらかな光が射す、鮮烈な映像となっています。

　監督は、「撮影はとても楽しかったです。被写体としての秦くんは、やっぱり歌い始めると絵になるな、と思いました。普段だと本当に気を抜いている感じというか、それが魅力なんですけど、奈良の街を歩いていてもオーラを消しているのかほとんど誰にも気付かれないのが、歌い始めるとパァーっと惹き付けられる感じがしました。天候にも恵まれて、それまで晴れ続きで乾いた森の感じだったのが、前日に朝までかけて雨が降ったことで、木々がそれを吸収して、呼吸しているような映像が撮れたのでよかったです」とコメント、また秦は、「大自然に抱かれて気持ちの良い撮影でした。1度に3分までしかまわすことの出来ない16mmフィルムでの撮影は、間違えていけない、という独特の緊張感もありました。そういうドキドキの一発勝負な感じが、どういう仕上がりになるのか、とても楽しみです」と、感想を語っています。

　「水彩の月」の初回生産限定盤に付いている特典DVDでは、監督が秦の密着映像を撮影した「秦基博 × 河瀨直美～もう一度君に会えるとしたら～プライベート映像」も収録。