5月8日で70歳を迎えた現代最高峰ピアニスト、
キース・ジャレット(Keith Jarrett)。全世界でこの節目の誕生日を祝うさまざまな企画が実施されています。
まずは代名詞ともいえる完全即興ソロ・ピアノ公演を収録したソロ・アルバム
『クリエイション』(UCCE-1150 2,500円 + 税)をリリース。2014年に行なった世界ツアーの、東京、トロント、パリ、ローマでの公演から厳選した音源を収録。70歳という節目にリリースすることを目的に、レコーディングを前提に行なった渾身のツアー音源が満を持して登場。
またECM NEW SERIESから、東京公演を含むキースの貴重なピアノ協奏曲をライヴ録音した
『バーバー:ピアノ協奏曲、バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 他』(UCCE-2089 2,600円 + 税)が登場。
バーバーのピアノ協奏曲は1984年ザールブリュッケンでのライヴ、そして
バルトークは85年東京でのライヴ録音。東京公演で伴奏を務めたのは秋山和慶指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団。80年代から90年代にかけ、即興演奏とともにクラシック・レパートリーを積極的に演奏していたキース。記念の年に、この歴史的録音がリリースされることは驚きとともにこの上ない喜びです。アルバムの最後には、東京公演のアンコールで演奏された即興演奏も収録されています。
そしてキースが長く在籍するレーベルECMのトップ・プロデューサー、マンフレート・アイヒャーはこの誕生日を祝し、過去の作品のアナログ・テープを取り寄せ、ECMの本拠地ミュンヘンのスタジオにてみずからが立ち会い、指示を出してハイレゾ用に新たにマスタリングを実施し、配信をスタートさせました。アイヒャー入魂の前代未聞のハイレゾ音源、ぜひチェックしてください。