マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)を中心に、彼女の親しい音楽仲間や新進アーティストが集合して毎年6月にスイスのルガーノで開催されているルガーノ・フェスティヴァル“マルタ・アルゲリッチ プロジェクト”。若手のソリストたちが、世界的に有名なアーティストと組んでクラシックのレパートリーを追及しています。昨年2014年で13回目を迎えたフェスティヴァルをライヴ録音で収めたアルバム『ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2014』(WPCS-13153〜5 4,500円 + 税)が5月27日(水)にリリースされます。
このアルゲリッチ・プロジェクトは、若手とヴェテランの共演の場として、またあまり演奏されない曲にスポットをあてたり、編曲ものを手掛けたりという、異色のプロジェクト。このスタイルは、2004年以来はまったく変わらずに維持されています。将来を嘱望される“若手”からすると絶好の機会となり、すでに常連として加わっているアーティストも数多く存在します。
若手育成を目的とした音楽祭は、アルゲリッチの手により日本でも行なわれています(別府アルゲリッチ音楽祭)。世界的なピアニストとしての名声を得つつもソロ活動からは久しく退き、室内楽に取り組んできているアルゲリッチにとっても“理想的な音楽作り”の場が、このプロジェクトといえるでしょう。