18歳にして独ツヴィッカウ・シューマン国際コンクールで優勝したのち、
アンドラーシュ・シフ、
ゾルタン・コチシュとともに“ハンガリーの三羽烏”の一人と呼ばれた巨匠、
デジュー・ラーンキが、東京・Hakuju Hallの人気コンサート・シリーズ〈ワンダフルoneアワー〉第16回に登場! 公演は7月8日(水)15:00からと19:30からの昼夜2回公演です。
クラシックのコンサートといえば、夜の公演が多く、しかも2時間以上かかってしまうモノ。「忙しいから難しい」「夜の外出はちょっと……」といったふうに、行くことを諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。そんな方にこそおすすめしたいコンサート・シリーズが“ワンダフルoneアワー”。本シリーズは昼夜2回の公演で、かつ公演時間が1時間に凝縮された、音楽のエスプレッソと呼べるコンサートです。
1975年の初来日において大きな反響をもたらしたラーンキ。類まれな技術と、それを誇ることのない端正さを兼ね備えた演奏は、求道的なピアニストとしてのたゆまぬ歩みがにじみでた表現といえるでしょう。ベートーヴェンのピアノ・ソナタにおいては耳なじみがよく、また、ショパンの前奏曲においては淡い詩情がただよう好演が期待されます。
300席の小ホールでラーンキのピアノを味わえる贅沢なこの機会。ステージと客席とが身近に感じられる、貴重な時間になるでしょう。お見のがしなく。
(C)飯島隆