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ダニエル・ホープ、ハリウッドに新天地を求めたユダヤ系作曲家による作品のアンソロジーをリリース!

ダニエル・ホープ   2015/06/10 15:24掲載
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 とくに現代音楽の分野で高く評価されるヴァイオリニストのダニエル・ホープ(Daniel Hope)が、ナチスから逃れてハリウッドに新天地を求めたユダヤ系作曲家による作品のアンソロジー『楽園への脱出 − ハリウッド・アルバム』(UCCG-1703 2,600円 + 税)を6月17日(水)にリリースします。あのスティング(Sting)が「シークレット・マリッジ」のゲスト・ヴォーカルで参加しているのにも要注目です。

 毎回知的なコンセプトで企画性の高いアルバム作りをするホープ。今回は“楽園への逃避”をコンセプトに、ナチスを逃れてハリウッドに流れ、ハリウッド映画の音楽の隆盛を築いた亡命ユダヤ人作曲家の作品をテーマにしたユニークなアルバムを制作しました。

 本アルバムは、ポピュラーな人気を博している映画音楽、巨匠モリコーネによる『ニュー・シネマ・パラダイス』の「愛のテーマ」や、沈痛で美しいヴァイオリンのメロディが印象的なジョン・ウィリアムズの『シンドラーのリスト』のテーマ、コルンゴルトのヴァイオリン協奏曲など、知的なコンセプトとポピュラリティを両立させたユニークな企画となっています。

 “楽園への逃避”とは歴史的なコンセプトであると同時に、ダニエル・ホープ自身の個人的な背景でもあります。彼の祖父母はヒトラーから逃れて南アフリカに移住し、彼の両親はアパルトヘイトから逃れるためにイギリスに渡りました。

 7月には、広上淳一がタクトを振る日本フィルハーモニー交響楽団と、エルガーのヴァイオリン協奏曲の共演が予定されているホープ。なお、広上は、今回が同コンチェルトに初挑戦とのことです。熱い共演間違いなしの貴重な機会をお聴きのがしなく。

■2015年6月17日(水)発売
『楽園への脱出 - ハリウッド・アルバム』
UCCG-1703 2,600円 + 税

[収録曲]
01. ロージャ:愛のテーマ(映画『ベン・ハー』)
02. コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 作品35
03. カステルヌオーヴォ=テデスコ:海のささやき
04. アイスラー:シークレット・マリッジ
05. ロージャ:愛のテーマ(映画『エル・シド』)
06. ツァイスル:メニューヒムの歌(歌劇『ヨブ』)
07. ワックスマン:レミニセンス(映画『愛しのシバよ帰れ』)
08. ユルマン / カペル:涙のヴァイオリン
09. ヴァイル:スピーク・ロウ(ミュージカル『ヴィーナスの接吻』)
10. コルンゴルト:前奏曲とセレナーデ(パントマイム音楽『雪だるま』)
11. ロージャ:前奏曲と愛のテーマ(映画『白い恐怖』)
12. モリコーネ:愛のテーマ(映画『ニュー・シネマ・パラダイス』)
13. ウィリアムズ:テーマ(映画『シンドラーのリスト』)
14. ニューマン:アメリカン・ビューティ(映画『アメリカン・ビューティ』)
15. ハイマン:世界のどこかに(映画『ブロンドの夢』)
16. ハプフェルド:時の過ぎゆくままに(映画『カサブランカ』)

[演奏]
ダニエル・ホープ(vn) / アレクサンダー・シェリー指揮ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 / スティング(vo, 6) / マックス・ラーベ(vo, 11) / ジャック・アモン(p) / マリア・トッテンハウプト(hp) / ベルリン・ドイツ室内管弦楽団五重奏団


第672回東京定期演奏会〈春季〉
www.japanphil.or.jp/concert/detail_120.html#infoBox01
2015年7月10日(金)開演 19:00
2015年7月11日(土)開演 14:00
会場:サントリーホール(両日とも)

[出演]
広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団 / ダニエル・ホープ(vn)

[曲目]
エルガー:ヴァイオリン協奏曲
メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」
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