音楽史に輝く巨星、
デューク・エリントン(Duke Ellington)が1970年にドイツの有名プロデューサー、
コニー・プランク(Conny Plank)の録音で残していた未発表作品が発掘され、7月15日(水)に
『ザ・コニー・プランク・セッション』(PCD-24414 2,400円 + 税)としてリリースされました。この時代にエリントンの高品質未発表作品が発掘されるのはまさに奇跡というべき事件です。
エリントンが
クラフトワークや
ノイ!、
ユーリズミックスなどで知られるプロデューサー、コニー・プランクのもとに残した作品ということだけでも、双方を知る人は信じられない思いを抱くことでしょう。
収録内容は、「Alerado」と「Afrique」の2曲、各3テイクずつの全6曲。しかし、リイシューにありがちなたんなる別テイクではありません。テンポも違い、ソロ楽器も入れ替わっているうえに、「Afrique」の最後のテイクではソプラノ・ヴォーカルもフィーチャーされているのです。
ワイルド・ビル・デイヴィスのオルガンと
キャット・アンダーソンのトランペットをフィーチャーしたストレイトフォワードなスウィング・ナンバーの「Alerado」、よりフリーでアヴァンギャルドなアプローチの「Afrique」とともにじつに興味深い録音です。正確な録音日は不明、コニー・プランク夫人とも、エリントンのスカンジナビアの愛人のものともいわれる女性ヴォーカルなど、謎の多い作品ながらも、歴史的大発見! どちらのファンも必聴です。