バリトンとチューバ=声楽と管楽器=低音×低音のデュオとして2006年に結成された“
低音デュオ”。待望の初アルバム
『ローテーション』(ALCD-106 2,800円 + 税)が8月7日(金)にリリースされます。
“低音デュオ”は、現代声楽曲のスペシャリストとして名高い
松平 敬と、現代音楽・古楽を中心に活躍するチューバ&セルパン奏者の橋本晋哉による異色デュオ。2006年に湯浅譲二「天気予報所見」のバリトン&チューバ・ヴァージョンの初演を機に結成され、以来30曲を超える委嘱、初演を行なってきました。また、中世、ルネサンスの2声曲も継続的に演奏し、“低音による2声曲”の世界を積極的に拡げています。
それぞれが現代音楽の世界を大きく超えて活躍する実力者ソリストである“低音デュオ”が生み出す低音ワールドは、予想とは裏腹に音楽的充足に満ちています。中世の写本と彼らのために書かれた最前線の現代音楽の間を自由自在に行き来して創り出される独自の世界には、近年注目を浴びる中世のヘビ型金管楽器セルパンも登場。とってもヘビーな『ローテーション』、ヘビロテ必至です。
■2015年8月7日(金)発売
低音デュオ
『ローテーション』ALCD-106 2,800円 + 税
[演奏]
低音デュオ[松平 敬(声 / Br) / 橋本晋哉(tub, セルパン)]
[収録曲]
01. 松平頼暁: ローテーション I(2010)
02. 『ムジカ・エンキリアディス(音楽の手引書)』(9世紀)より「天の王よ」
03. 作曲者不詳(11世紀): 全能の創造主よ
04. 作曲者不詳(12世紀): 聖マグヌス賛歌「気高く、慎ましく」
05. 近藤譲: 花橘 3つの対位法的歌と2つの間奏
06. 『ヴォルフェンビュッテル写本』(ca.1225)より「主に忠誠を」
07. 『フィレンツェ写本』より(ca.1200)「主を讃えましょう」
08. 田中吉史: 科学論文の形式によるデュオ(2009 / 2010)
09. ギヨーム・ド・マショー(ca.1300-1377): 婦人よ、見つめないで下さい
10. 山根明季子: 水玉コレクション No.12(2011)
11. ヤコポ・ダ・ボローニャ(fl.1340-ca.1386): 彼女の恋人が(ca.1350)
12. 鈴木治行: 沼地の水(2009)
13. 『ドイツ二声曲集』より「ああエルザよ」(1545)
14. 神長貞行: DIGITAL BOX 1(2007)