2004/05/31掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ジャーマン・メタルを世に広めた立役者
ハロウィンの人気に火をつけた作品といえば、
『第一章』『第二章』(写真)という2枚の大作からなる『守護神伝』シリーズ。哀愁漂う旋律と壮大なまでのサウンドがここ日本でも大いに評判を呼んだ作品でしたが、その同シリーズからバンドに在籍し、その後、バンドを脱退してソロ・アーティストとなった元ヴァーカリストといえば、
マイケル・キスクのこと。そのマイケル・キスクがこのたび、ハード・ロック・シーンから引退をすることになってしまった模様です。
これは海外メディアが先日伝えたもので、それによれば、昨年新たに結成したバンド・
スーパレッドのアルバムが売り上げ不振であったこと、自分はこのシーンに合っていないと元々感じていたこと、ハード・ロックは自分の音楽じゃなく、ビートルズやエルヴィス・プレスリーなどのクラシック・ロックが自分の音楽であること・・・などが理由に挙げられています。
ハロウィン時代は、その驚異的なハイトーン・ヴォーカルでファンを魅了した彼ですが、ハロウィン在籍時代からエルヴィス・プレスリーの「ブルー・スウェード・シューズ」をカヴァーしたり、ソロ時代には脱メタル色濃いポップな作品を発表したりするなど、元々、メタル/ハード・ロック・シーンから抜け出た行動をしていた前科があるので、この発言には納得といえば納得。・・・とはいえ、多くの人々をメタル・シーンに興味を持たらした人物がそのシーンから引退することになったのは非常に残念。今後についてはまだ不明ですが、良き人生を期待したいものです。