ニュー・アルバム
『葡萄』がロングセールスを続ける中、各地で大盛況を呼んできた
サザンオールスターズの全国ライヴ・ツアー〈おいしい葡萄の旅〉。8月17日(月)、18日(火)には日本武道館での追加公演が開催、大団円を迎えました。
サザンの全国ツアーは〈SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005みんなが好きです!〉以来10年ぶり、武道館公演は1992年から93年にかけて行なわれた全国ツアー〈歌う日本シリーズ〉の最終日以来22年ぶりと、まさにプレミア級のステージはステージに映し出され“皆様、本日はようこそお越しくださいました 季節は巡り愛媛県武道館からここ日本武道館へ 大きく育った『葡萄』をみんなで喜び味わう旅 さあ、いよいよ収穫祭のはじまりです”という言葉に始まり、メンバーがステージに登場すると会場を大きく揺らすかのような大歓声が。
ライヴの中心となっているのは、もちろん『葡萄』に収められた楽曲たち。CMソングとしてもおなじみのロマンチックなポップ・チューン「はっぴいえんど」、名バラードとの呼び声が高い「平和の鐘が鳴る」、そして
原 由子がメイン・ヴォーカルをとる「ワイングラスに消えた恋」ではキーボードから離れ、ステージ中央でダンサーを従えると歌謡ショーさながらに歌い上げ、観客を盛り上げる。
中盤では、
桑田佳祐が「武道館といえば、49年前に、かのビートルズが来日してライヴを行なった場所です」とMC、当時
ビートルズ公演の司会をしたE.H.エリックを真似て「それでは、日本で初めて迎えるビートルズでございます。どうぞ皆様の盛大な拍手でもって迎えたいと思います。Ladies and gentlemen, welcome The Beatles.」(桑田)と切り出すと、
松田 弘「リンゴ・スターです」、
関口和之「ポール・マッカートニーです」、原 由子「ジョン・レノンの恋人、小野妹子です(笑)」、
野沢秀行「ジョン・レノンです」と、それぞれ小ネタを交えながら自己紹介。さらには「曲、やっちゃおっか」(桑田)と、「HELP!」を完コピで演奏。まさかのサプライズに温かい拍手があふれる一幕も。
そして終盤、「東京VICTORY」「アロエ」から、「マチルダBABY」「エロティカ・セブン(EROTICA SEVEN)」「ボディ・スペシャルII(BODY SPECIAL)」「マンピーのG★スポット」と怒涛の連続攻撃が続き、〈おいしい葡萄の旅〉は幕を下ろしました。
「命ある限り、みなさんとこうやって逢瀬を重ねていきたいと思います」(桑田)というMC通り、今後のサザンの活動を楽しみに待ちましょう。