芸能界の嘘とリアルを現役アイドルである
加藤シゲアキ(
NEWS)が描いた問題作を、『GO』『世界の中心で、愛をさけぶ』の
行定 勲が映画化、2016年1月9日(土)より全国公開される『ピンクとグレー』の主題歌に、
ASIAN KUNG-FU GENERATIONが決定しました。
『鉄コン筋クリート』(「或る街の群青」)や『ソラニン』(「ソラニン」)など、これまでも多くの映画主題歌を手がけてきたASIAN KUNG-FU GENERATION。原作を読み、映像を実際に観た
後藤正文の手によって、作品の世界観にあった楽曲を制作中とのこと。大人気スターの突然の死をめぐる物語を、映画初主演となる
中島裕翔(
Hey! Say! JUMP)や
菅田将暉、
夏帆ら豪華キャストとともに彩ります。
なお、『ピンクとグレー』は第20回釜山国際映画祭の〈A Window on Asian Cinema部門〉での正式出品が決定。行定監督にとっては10作品目の釜山国際映画祭公式上映作品で、10月1日のオープニングレッドカーペットセレモニー、翌2日の公式上映には中島裕翔、菅田将暉とともに参加することが決まっています。
[後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)コメント]原作を良い意味で裏切る展開に驚きました。
映画を観て、それぞれの生活に戻ってゆく観客たちのことを考えながら、曲を書きました。
参加できて光栄です。[ASIAN KUNG-FU GENERATION起用の理由: 小川真司プロデューサー]『ピンクとグレー』は屈折した青春映画である。歳月を経て大人になったかつての若者が、過去をもう一度照射、対象化する道程を経て青春の光と闇とを精製抽出して再構成した大人のための青春ドラマだ。原作小説では加藤シゲアキが、映画では監督の行定勲が、それぞれこの物語に工夫、仕掛けを施してキラキラ光るピンク色の世界が一瞬にしてグレーになるさまを描き出している。そんな映画の掉尾を飾るにふさわしい曲を書く者は、第一に同じように成長してしまった屈折した大人でなければならない。かつ、そうありながらグレーに堕ちた世界に色を取り戻す力のある、“青春”の疾走感を硬質のサウンドとボルテージマックスのボーカルで高らかに謳いあげることのできるバンドでなければならない。そういう意味で来年結成20周年を迎えるASIAN KUN-FU GENERATIONこそ、それにふさわしい資格を持ったバンドであると確信した。「主人公の渾名が、ゴッチだから起用したんですね」と後藤さんからは冗談のように言われたが(笑)、それも奇妙な縁なのかもしれない。