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東京交響楽団(理事長: 澤田秀雄)が9月7日(月)、2016年度シーズンラインナップと同時に、2014年度より音楽監督を務める
ジョナサン・ノット(Jonathan Nott)の任期を2026年3月まで延長することを発表しました。当初、9月7日の記者会見へ向けて2020年3月までの任期延長を発表する予定であったものの、記者会見前日にノット自身より2026年までの任期延長の提案を受け、この度の発表となったとのことです。
ノットが東京交響楽団に初登壇したのは、2011年10月(第593回定期演奏会&川崎定期演奏会第32回)のこと。この一度の共演が決定的となり、翌2012年10月には次期音楽監督就任を発表、2014年度シーズンより3年間の契約で第3代音楽監督に就任しました。現在2シーズンめであり、今後も1シーズンに4回来日し計8週間指揮をします。
10代の頃からスポーツカーに憧れていたのですが、中でも大好きだったのが、イギリスのデザイン設計にドイツBMW社のエンジン、そして日本の技とも言うべき、伝説のドライバー関谷正徳氏が運転し1995年のル・マン24 時間レースで優勝した、マクラーレンF1です。
その車を運転、ましてや所有することなどありえないだろうと思っていましたが、2011年にリハーサルと演奏会で計5日間を共にした後、楽団員の皆さんから次期音楽監督にとの申し出をいただきました。私はこれから共に歩んでいくという気持ちを込めて、このレーシングカーの模型を買いました。――イギリスの設計者(ノット)、豊かで力強いドイツ的な響き、そして日本の技(東京交響楽団)の象徴として――。またもっとも重要なのが刺激的な音楽創りと迅速かつ多様な音楽の旅をすることです。
東京交響楽団は優れたオーケストラであり、そしてなんと素晴らしい聴衆の皆さんに恵まれていることでしょう!このパートナーシップの継続をこんなにも早く決断したことを、大変光栄に思っております。――東京交響楽団 第3代音楽監督 ジョナサン・ノット 2014年度からジョナサン・ノット氏を音楽監督として迎えることができ、楽団員全員とても幸せな日々を送っております。また、さらに今後もノット監督と引き続き最新のヨーロッパサウンドと革新的なプログラムを継続できることは最上の喜びです。これからも音楽監督のもと、即興性に溢れた音楽を皆様におとどけいたします。――東京交響楽団 専務理事 楽団長 大野順二