ピンク・フロイドの
デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)の9年ぶりのソロ新作
『飛翔』の発売に伴う〈The Rattle Thar Lock World Tour〉のロンドン公演が、ロイヤル・アルバート・ホールにて9月23日に行なわれました。コンサートは2部構成。途中休憩を挟みつつ約3時間にもおよび、眩いばかりの光と天にも昇るが如くのギルモアのギターに包まれ、誰もが酔いしれた英国凱旋公演でした。新作にも参加しているデ
ヴィッド・クロスビーと
グラハム・ナッシュがサプライズ・ゲストとしてステージに登場し、ピンク・フロイドのメンバーで2008年に亡くなったリチャード・ライトに捧げる「天国への小舟」、「オン・アン・アイランド」、そしてピンク・フロイドの名曲「コンフォタブリー・ナム」の3曲で共演しました。
セットリストは、新作『飛翔』の楽曲をメインに、ピンク・フロイドの名曲の数々も登場。デヴィッド・ギルモアのソロ・ツアーでは初めて演奏される1973年の名盤『狂気』の「マネー」「アス・アンド・ゼム」、1987年『鬱』の「時のない世界」、1980年『ザ・ウォール』の「ラン・ライク・ヘル」をはじめ、全20曲中、11曲ものピンク・フロイド・ナンバーを披露(「アス・アンド・ゼム」と「ラン・ライク・ヘル」はピンク・フロイドの1994年“The Division Bell Tour”以来約21年ぶりのライヴ演奏)。
ステージ上部には数々のにピンク・フロイドのツアーで使用されてきた通称“Mr.Screen”と呼ばれている、巨大円型スクリーンが設置され、想像力を掻き立てるさまざまな神秘的な映像の数々が映し出されるとともに、そこから放たれる光の洪水の嵐のような照明で“音と光の融合”を実現。完全ソールドアウトの6,000人の観客を魅了しました。
デヴィッド・ギルモアのフル・ライヴ・ショーは9年ぶり。新作『飛翔』に伴うワールド・ツアーはこのあとヨーロッパ・ツアーを敢行。その後は12月に南米5公演、2016年3月〜4月に北米11公演が控えています。チケットは全公演ソールドアウトとなっています。